2026.09.22
社員とは何か、国民とは何か ――私たちはいつから、自分たちの未来を「誰かの仕事」にしたのか
齋藤 秀樹
株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事
あなたは、本当に「社員」だろうか。 会社から給料をもらっている、という意味ではない。 自分が所属する会社が、5年後、10年後にどうなっているのか。その会社がこれからも顧客に必要とされるのか。若い人が育っているのか。社会にどんな価値を残すのか。 そうしたことまでを、自分の問題として考えているだろうか。 そして、もう一つ聞いてみたい。 あなたは、本当に「国民」だろうか。
国民もまた「サービスの利用者」になっていないか
国についても同じである。
税金を払っているのだから、行政サービスを受けるのは当然である。
社会保障も必要である。
教育も医療も子育て支援も充実してほしい。
それ自体は何もおかしくない。
問題は、問いがそこだけになったときである。
「国は自分に何をしてくれるのか」。
「自分はいくらもらえるのか」。
「自分の負担はいくら減るのか」。
そればかりを問い、
「では、自分たちはどんな国を次の世代へ渡したいのか」
という問いが抜け落ちたとき、国民は国家の共同当事者ではなく、行政サービスの消費者になる。
2026年2月8日の衆議院議員総選挙の全国投票率は56.26%だった。前回2024年の53.85%より上昇したものの、裏返せば約44%の有権者は投票しなかったことになる。
もちろん、投票しないことだけをもって無関心だと決めつけることはできない。
政治不信もある。
投票したい候補者がいない人もいる。
制度への不満もある。
しかし、それでも一つだけ言える。
国の未来を決める最も基本的な意思表示の機会に、かなりの人が参加していない。
そして、その背景にも、
「どうせ変わらない」
という感覚があるのではないか。
CHANGE
2026.08.25
2026.09.01
2026.08.26
株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事
富士通、SIベンダー等において人事・人材開発部門の担当および人材開発部門責任者、事業会社の経営企画部門、KPMGコンサルティングの人事コンサルタントを経て、人材/組織開発コンサルタント。
フォローして齋藤 秀樹の新着記事を受け取る