3️⃣これからの時短コスパAI仕事術―昭和・令和・未来のビジネス《第3章》

3Cで相談すると、他部門連携は驚くほど速くなる 前回、私はこう書いた。 フレームワークとは、考える道具ではなく共有できる地図である。 そして、AI時代の仕事は、 この“地図”をつくってから会話することで大きく変わると述べた。

3Cがあると「誰向けの施策か」がブレにくい


企画や施策が途中で弱くなる理由のひとつは、対象がぶれることだ。

最初は若年層向けと言っていたのに、途中から幅広い層向けになっていく。
最初は品質重視と言っていたのに、途中から価格訴求に寄っていく。
最初は競合との差別化がテーマだったのに、最後は無難な表現に落ち着く。

こういうことはよくある。

なぜ起きるのか。

顧客、競合、自社の関係が最初に揃っていないからだ。

3Cで整理しておくと、途中でぶれにくい。

誰のための施策なのか。
何と比較されるのか。
自社はどこで勝つのか。

この3点が揃っていると、議論が戻れる。
迷ったときも地図を見返せる。

私は、これが他部門連携において本当に大きいと思っている。

なぜなら、部門が増えるほど、人は自分の都合で話を変えやすいからだ。
だが3Cという共通地図があると、話が暴れにくい。

3Cで相談すると、相手の思考コストを下げられる


仕事ができる人の共通点は何か。
私は最近、ひとつ確信していることがある。

それは、
相手に考えさせすぎない
ということだ。

もちろん、相手に考えてもらうこと自体は悪くない。
だが、考える前提が揃っていない状態で丸投げすると、仕事は遅くなる。

3Cで整理された相談は、この無駄を減らす。

受け取る側は、まず背景理解に頭を使わなくていい。
顧客、競合、自社の順で読めば、案件の輪郭が見える。

すると、その先の仕事に進める。

* どんな支援が必要か
* 何を優先すべきか
* どの部署が関与すべきか
* 何を決めれば前進するか

ここまでの到達が速くなる。

つまり、3Cは思考停止を防ぐのではなく、
思考のスタート地点を整えるのである。

3Cは営業にも企画にも管理職にも使える


3Cというとマーケティング担当向けに見えるが、実はもっと広く使える。

営業なら、提案前の整理に使える。
企画なら、稟議前の論点整理に使える。
販促なら、打ち出しの再設計に使える。
商品部なら、強化商品の位置づけ整理に使える。
管理職なら、部門横断の相談を受けるときの整理に使える。

つまり3Cは、専門職だけのものではない。
他部門と話す人すべてに使える地図なのだ。

しかもAIがある今は、その地図づくりのハードルが下がっている。
ここが重要だ。

昔はフレームワークを使える人が限られていた。
今は違う。
AIを使えば、多くの人が一定レベルの構造化をできる。

これは、仕事の民主化に近い変化だと思っている。

3Cで会話できる会社は、相談の質が変わる


私は、これから強い会社は、相談の仕方が変わると思っている。

「ちょっと相談したいです」だけではなく、
「3Cで整理しました」
と言える会社になる。

それだけで、会話の質はかなり変わる。

感覚論が減る。
主観のぶつけ合いが減る。
確認の往復が減る。
会議時間が減る。
そして何より、動き出しが速くなる。

これは大きい。

なぜなら、会社の競争力は、優秀な人が一人いることより、
相談と判断の回転が速いこと
のほうが効く場面が多いからだ。

3Cは、その回転を上げる地図になる。

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富士 翔大郎

人材育成コンサルタント、シニアインストラクター

● 人材育成、DX・IT、コンサル、マーケの経験を踏まえて、人材教育の新たなアプローチを探求中 明大法なのに齋藤孝ゼミ🤣 教免3種ホルダー イノベーション融合学会専務理事 教育研究家、モノカキの時は、「富士 翔大郎」と言います。天才トム・ショルツの「BOSTON」と「マニュアル車」「海外ドラマ」をこよなく愛する静岡県民

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