3Cで相談すると、他部門連携は驚くほど速くなる 前回、私はこう書いた。 フレームワークとは、考える道具ではなく共有できる地図である。 そして、AI時代の仕事は、 この“地図”をつくってから会話することで大きく変わると述べた。
相談が通らないのは、熱意が足りないからではない
仕事の現場では、相談が通らないと、ついこう考えがちだ。
説明が足りなかったのか。
言い方が悪かったのか。
熱意が伝わらなかったのか。
もちろんそれも多少はある。
だが、本質はそこではないことが多い。
本当に多いのは、
相談が構造化されていない
という問題だ。
たとえば営業部門が販促部門に相談するとする。
「この商品、もっと押したいのでPOPや訴求を強くしたいです」
これだけでは、販促部門は困る。
どの顧客に対してか。
競合と比べて何を強調すべきか。
自社のどの強みを押し出すべきか。
その判断材料がないからだ。
すると結局、
「ターゲットは?」
「競合状況は?」
「何を強みにするの?」
という確認が必要になる。
つまり、相談が一度で進まない。
ここで3Cが効く。
最初から、
* 顧客は誰か
* 競合は何か
* 自社の勝ち筋は何か
を揃えて送れば、やり取りの回数が減る。
そして、議論の質が上がる。
AIを使えば、3Cのたたき台は一瞬でつくれる
ここがAI時代の大きな変化だ。
昔は3Cで整理するだけでも、少し構えてしまった。
分析っぽい。
時間がかかりそう。
ちゃんとやらないといけなそう。
そんな空気があった。
でも今は違う。
AIに対して、こう頼めばいい。
「この商品の販売支援相談を、3Cで整理して」
「顧客、競合、自社の観点で、相談相手が理解しやすいようにまとめて」
「不足している情報も指摘して」
これだけで、かなり使えるたたき台が出る。
もちろん、そのままで完璧とは限らない。
だがゼロから考えるより圧倒的に速い。
しかも、自分では見落としていた視点に気づけることも多い。
私はここに大きな可能性を感じている。
AIは、答えを出す機械というより、
相談を通る形に整える機械
として使うと非常に強い。
3Cは、その代表例だ。
たとえば、販売支援の相談はこう変わる
具体例で見てみたい。
たとえばある商品について、営業部門が販促部門に支援をお願いしたいとする。
従来なら、こうなりやすい。
「この商品、今期強化したいので販促面で相談させてください」
これだと、悪くはないが、まだ漠然としている。
販促部門は、話を聞きながら理解していくしかない。
では、3Cで整理するとどうなるか。
AIで作った3C相談メモ
案件
新発売した〇〇商品の販売支援について
Customer(顧客)
* 主なターゲットは、品質重視だが比較検討に時間をかけない層
* 現在は価格だけで選ぶより、失敗しにくさや安心感を重視する傾向がある
* 店頭やEC上で、短時間で違いが伝わる訴求が必要
Competitor(競合)
* 競合Aは低価格訴求が強い
* 競合BはSNS上での話題化に成功している
* 当社商品は品質では優位だが、その違いが一見で伝わりにくい
Company(自社)
* 実使用評価が高く、既存顧客満足度も高い
* 営業現場には強みの具体説明素材が不足している
* 今回は「品質の違いが短時間で伝わる販促設計」が必要
相談したいこと
1. 顧客に刺さる訴求軸の再整理
2. 競合比較で埋もれない見せ方の検討
3. 店頭・営業・ECで使える短い説明表現の作成
これだけで、相談の通り方はかなり変わる。
なぜなら、受け取る側が
「この依頼は結局何をしたいのか」
を一瞬でつかめるからだ。
しかも、どこに支援すべきかも見えやすい。
つまり3Cは、相談の抽象度を一段下げ、行動につながる話に変えてくれる。
これからの時短コスパAI仕事術―昭和・令和・未来のビジネス
2026.04.25
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人材育成コンサルタント、シニアインストラクター
● 人材育成、DX・IT、コンサル、マーケの経験を踏まえて、人材教育の新たなアプローチを探求中 明大法なのに齋藤孝ゼミ🤣 教免3種ホルダー イノベーション融合学会専務理事 教育研究家、モノカキの時は、「富士 翔大郎」と言います。天才トム・ショルツの「BOSTON」と「マニュアル車」「海外ドラマ」をこよなく愛する静岡県民
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