5️⃣ 『残念なDXから抜け出す方法―(Super DX+)という到達点』第5回

2026.02.13

IT・WEB

5️⃣ 『残念なDXから抜け出す方法―(Super DX+)という到達点』第5回

富士 翔大郎
人材育成コンサルタント、シニアインストラクター

DXを動かすのは誰か ― マインドセットとスキルの話をしよう DXが途中で止まる理由は、技術でも予算でもない。 最終的にDXを前に進めるかどうかを決めるのは、人である。 これは精神論ではない。 これまで数多くのDX現場を見てきた中で、はっきりと言える事実だ。

DXを動かすのは誰か


― マインドセットとスキルの話をしよう

DXが途中で止まる理由は、技術でも予算でもない。
最終的にDXを前に進めるかどうかを決めるのは、人である。

これは精神論ではない。
これまで数多くのDX現場を見てきた中で、はっきりと言える事実だ。

「DX人材がいない」は、本当か


DXの議論になると、必ずと言っていいほど聞く言葉がある。

「DX人材が足りない」
「ITに強い人がいない」

だが、ここで一度立ち止まりたい。
本当に問題なのは“スキル不足”なのだろうか。

多くの企業には、
• 優秀なエンジニア
• 業務を知り尽くした現場
• 分析力のある企画担当

が、すでに存在している。

それでもDXが進まないのは、
人が足りないからではない。
“動き方”が変わっていないからだ。

DXを止める「無意識の前提」


DXを阻む最大の壁は、
人の中にある無意識の前提である。
• 失敗してはいけない
• 前例がないことは避けたい
• 正解が見えないことは進めない

これらは、日本企業が長年培ってきた“美徳”でもある。
しかしDXにおいては、この前提がブレーキになる。

DXは本来、
正解が分からない状態で進む営みだ。

にもかかわらず、
「正解が見えたらやる」
という姿勢のままでは、
DXは永遠に始まらない。

スキルより先に、マインドセットが要る


DX推進で本当に必要なのは、
高度なITスキルよりも、次のような姿勢だ。
• 完璧でなくても進める
• 仮説で動き、検証し、修正する
• 部門や役割を越えて協力する

これは才能ではない。
育てることができるマインドセットである。

にもかかわらず、多くの企業では
DXの停滞を「意識の問題」と片付け、
表面的なマインド研修で済ませてしまう。

だが、それでは何も変わらない。

DXを動かすのは「自立型人材」


私がDX推進において最も重要だと考えているのは、
主体的に動く自立型人材の存在だ。

自立型人材とは、
• 指示を待たずに考える
• 役割の外にも手を伸ばす
• 全体最適で判断する

こうした行動が自然にできる人だ。

DXはプロジェクトではなく、
連続する意思決定の積み重ねである。

だからこそ、
現場の一人ひとりが
「自分ごと」として動けるかどうかが、
成否を分ける。

マインドセットとスキルは分離できない


ここで誤解してほしくない。

「気持ちが大事だから、スキルはいらない」
という話ではない。

DXでは、
• 問題を構造的に捉える力
• 顧客視点で価値を考える力
• データを意思決定に活かす力

といったスキルも不可欠だ。

重要なのは、
マインドセットとスキルをセットで育てることである。

どちらか一方だけでは、
DXは前に進まない。

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富士 翔大郎

人材育成コンサルタント、シニアインストラクター

● 人材育成、DX・IT、コンサル、マーケの経験を踏まえて、人材教育の新たなアプローチを探求中 明大法なのに齋藤孝ゼミ🤣 教免3種ホルダー イノベーション融合学会専務理事 教育研究家、モノカキの時は、「富士 翔大郎」と言います。天才トム・ショルツの「BOSTON」と「マニュアル車」「海外ドラマ」をこよなく愛する静岡県民

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