/通俗唯物論は、物理的な人種や階級の存在のみを認め、人間の心を否定してしまった。これに対し、文脈や世界観を重視する解釈学が出てきたが、これはこんどは個人の実在しか認めない社会唯名論に陥った。心や社会のように目に見えないものを客観的科学として解明する方法として大きく役だったのは、数学の関数論だった。/
「まさにシムシティの時代だ」
デューイ(1859-1952)はミードの友人で、彼も新設のシカゴ大学から哲学教授として招聘された。ミードの改良プラグマティズムの影響を受けたデューイは、素朴な心理学の単純な刺激反応モデルを批判し、機能主義を主張した。人間はそれぞれなんらかの意図をあらかじめ持ち、その状況において、自分にとって反応すべき刺激はなにか、をみずから定義します。したがって、デューイは、知識さえも絶対的な真理ではなく、人間が必要に応じて用いる道具に過ぎない、と考えました。このアイディアに基づき、デューイは子どもの発達段階に応じた学校教育制度を提唱し、民主主義のために子どもの自己管理能力を育成することを重視しました。しかし、彼の思想は、シカゴ当局に受け入れられず、1904年にコロンビア大学に移りました。
純丘曜彰(すみおかてるあき)大阪芸術大学教授(哲学)/美術博士(東京藝術大学)、東京大学卒(インター&文学部哲学科)、元ドイツマインツ大学客員教授(メディア学)、元東海大学総合経営学部准教授、元テレビ朝日報道局ブレーン。
解説
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2025.09.21
大阪芸術大学 哲学教授
美術博士(東京藝大)、文学修士(東大)。東大卒。テレビ朝日ブレーン として『朝まで生テレビ!』を立ち上げ、東海大学総合経営学部准教授、グーテンベルク大学メディア学部客員教授などを経て現職。
