キリスト教の世界観

2020.10.21

開発秘話

キリスト教の世界観

純丘曜彰 教授博士
大阪芸術大学 哲学教授

/よく西欧の歴史観は、天地創造から最後の審判まで直線的だ、などと言われるが、じつは、エデンの園に始まり、エデンの園に終わる、きれいな歴史の円環になっている。/

J つまり、それぞれのものにプログラミングして、あとは自動生成するようにしておいた、ということですね。となると、人間も、ただできた世界にいるだけじゃなくて、神の似姿として積極的に世界の完成に向けて貢献しないといけないんでしょうね。

しかし、『創世記』では、この創世神話の後に、別由来の文章、失楽園神話がつなげられます。神は、東にエデンの園を設け、ここに、土のちりから造って命の息を吹き入れた男を置き、ここを耕し守らせた。そして、この直前の創世神話と違って、これより後に、神は土から獣や鳥を造りますが、男の助手としてふさわしいものがいなかったので、あらためて男のあばら骨を取って、それで女を造ります。

J あばら骨で女を作るって、どういうことなんでしょうね? 男の人って、女の人よりあばら骨が足りない? 頭のネジのまちがいじゃないかな。

このエデンの園の中央には、善悪知の木と永遠命の木が生えており、蛇に唆されて、善悪知の木の実を女が食べ、女は男にも与えた。すると、裸が恥ずかしくなり、イチジクの葉を腰に巻き、木の間に身を隠した。神は、女に産みの苦しみを、男に耕作の苦しみを呪い、神のように善悪を語るだけでなく、永遠命の木の実まで食べて不老不死の神のようになったしないよう、エデンの園を追い出した。

この後、アダムとイヴからカインとアベルの兄弟が生まれ、神にカインは農作物を、アベルは放牧羊を捧げると、神はカインと農作物を無視したので、カインはアベルを殺してしまい、永遠の放浪者として呪われます。また、さらに弟のセツが生まれ、この家系がその後の物語を引き継ぎます。

J あれ? セツはだれと結婚したんでしょう?

なんにしても、セツの九代目がノアで、これが大洪水に遭い、セム、ハム、ヤペテの兄弟のうち、ノアの裸を見たハムの子孫、つまりユダヤ人は、セムやヤペテの子孫の奴隷になる呪いをかけられ、セムが東方、ハムが南方、ヤペテが北方の諸民族の祖となったとされます。また、セムから十代目がアブラハムに当たるとされます。また、この系図とつながり無く、セムの東方でバベルの塔の建設と神による言葉の混乱、人々の離散が起こった話が語られます。

J それで、アブラハムがカナンに移って、その一部がエジプトで奴隷になって、それをモーゼが救い出して、またカナンで合流、という話でしたね。それから、神を王とするユダヤ人になって、でも、世俗のバビロニアだの、ローマだのに支配され、そこにイエス事件。

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純丘曜彰 教授博士

大阪芸術大学 哲学教授

美術博士(東京藝大)、文学修士(東大)。東大卒。テレビ朝日ブレーン として『朝まで生テレビ!』を立ち上げ、東海大学総合経営学部准教授、グーテンベルク大学メディア学部客員教授などを経て現職。

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