テレビをつまらなくした真犯人がガキ使・ベッキーや浜ちゃんを批判している

2018.01.08

組織・人材

テレビをつまらなくした真犯人がガキ使・ベッキーや浜ちゃんを批判している

増沢 隆太
株式会社RMロンドンパートナーズ 東北大学特任教授/人事コンサルタント

年末特番で高視聴率だった「ガキの使い・笑ってはいけない」シリーズでのベッキー・タイキック、浜ちゃん・黒塗りについて、女性差別、人種差別という意見がインターネット中心に踊っています。「テレビがつまらなくなった」原因は、こうした批判で言葉狩りを行う人やクレーマーの存在であり、思想を浄化しようという考えだと思います。

不倫批判は女性だからでも、障害を持つ正義派だからでもなく、確実にコミュニケーション戦略を間違え、自分たちに都合の良い報道だけで済ませようとしたことが原因です。逆に清純派や正義派を売りにしたかどうかは別に、少なくともそうした立ち位置で営業活動ができていたことは曲げようのない事実であり、その事実に対する反発心がさらに炎上の下地となっていた背景も無視しています。

私はコミュニケーション専門家として、戦略観の無いコミュニケーションの失敗を差別のせいにするような強引すぎる主張にはがまんがなりません。さらにその結果、自分たちの主張に沿わない番組を辞めさせろという言論弾圧するに至っては、思想や表現の自由をも浄化しようという恐ろしさを感じてしまいます。


3.差別を浄化できない理由と暴力団がなくならない理由
差別が良いなどというつもりはビタ一文ありませんが、なぜそうした邪悪な考えが世の中から消えないのでしょう。これはわれわれ人間の意識の中に、そうした邪悪な思考があり、それを完全に根絶やしにできないからです。

だから差別して良いという理由には全くなりません。しかし人間の心に根付く感情を完全に消去できない以上、そうした意識は持ってはいけない、差別は悪いということを教育で常に広めるという、永遠に続く正と邪の戦いなのです。

暴力団は良くないもの、無くすべきものだと誰もがわかるのに消えないのは、社会において、そうした暴力を背景とした交渉を求める人がいるからです。法律通りの交渉ではらちがあかないことや、法律で禁止されたりグレーとされる風俗サービスと、それを利用する「一般人」をこの世から完全消去できない以上、形態を変えることはあっても恐らく暴力団という機能が消えることはないでしょう。


4.笑いという存在の浄化
90年代に起こったボスニア紛争では、民族浄化という恐ろしいホロコーストが行われました。自分たちと異なる民族、宗教、主張を根絶やしにしようというものでした。どんな主張であれ理由であれ、こんな虐殺が正当化できるはずがありません。

「人を差別する笑いは良くない」という主張があります。しかし古典落語やドラえもんから、失敗をからかったり間抜けな人をちゃかす部分を削除してしまったら何が残るでしょうか。背の高い人低い人、やせた人太った人、勉強ができる人できない人、美人とぶさいく、結婚した人しない人、できない人、子供を持てない人や異性間恋愛ではない人。人間の数だけ個性はあり、マジョリティでない個性は時として差別的に扱われます。

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増沢 隆太

株式会社RMロンドンパートナーズ 東北大学特任教授/人事コンサルタント

芸能人から政治家まで、話題の謝罪会見のたびにテレビや新聞で、謝罪の専門家と呼ばれコメントしていますが、実はコミュニケーション専門家であり、人と組織の課題に取組むコンサルタントで大学教授です。 謝罪に限らず、企業や団体組織のあらゆる危機管理や危機対応コミュニケーションについて語っていきます。特に最近はハラスメント研修や講演で、民間企業だけでなく巨大官公庁などまで、幅広く呼ばれています。 大学や企業でコミュニケーション、キャリアに関する講演や個人カウンセリングも行っています。

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