コーチング、NLP理論は人を操るための技術か?

2008.02.15

組織・人材

コーチング、NLP理論は人を操るための技術か?

伊藤 達夫
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

 「コーチング」は、ビジネス書コーナーでは、流行というよりは、定番となった感があります。「言うことを聞かない部下に言うことを聞かせてやるぞ!」と思ってコーチング本を手に取る方もいらっしゃるでしょう。

 全然関係ないですが、私は一時期、恋愛本にハマりました。仕事の合間に行く異業種交流パーティーや、合コンで素敵な女性の電話番号、メールアドレス取得率を向上させたかったからです。

 実は、この2つのお話しには、共通点があります。

 まじめ、ふまじめの違いはありますが、コーチング本と、恋愛本のベースになっている理論は同じNLP理論だ、という点ですね。

 

それと、別の共通点があるように思います。

 私の主観では、コーチング本でも、恋愛本でも、このテクニックで相手を意のままにコントロールできる!といったポイントから訴求しているように思いますし、手に取る人のモチベーションもそういったものであるように思いますが、NLP、コーチングは本当にそういった技術なのでしょうか?

 私は、だいぶ前ですが、ビジネスNLPのセミナーに参加したことがあります。人間のコミュニケーションパターンを知る、という意味で有用だと思い、予算を取って、部下にもそういった研修を受けてもらいました。

 恥ずかしながら、恋愛系のNLPセミナーにも参加しました。こちらは部下には受けてもらいませんでしたが・・・

 感想としては、理論的にも、技術的にも、言っていることはほとんど変わりませんでしたね。

 NLP理論って何ですか?という人のために、NLPの理論と技術を簡単にご説明します。NLPは1970年代にリチャード・バンドラー博士とジョン・グリンダー博士が、3人の敏腕セラピストをベンチマークして作り出したものです。

 セラピストというのは、結果が全ての世界です。「どうやらメンタルな原因だが、足が動かない人」がいたら、歩ける、という結果を出しにいきます。実際に3人の敏腕セラピストは、次々と結果を出していたんです。

 それと、心の病に対して、医学はそんなに効果を発揮できていないんです。どうしても薬理が中心の治療となり、根本的な解決にならない。歩けない人を歩けるようにはなかなかできない。

 それに対して、セラピーはなんだかよくわからないけど、患者さんを治してしまう。

 怪しげな民間療法のようなものも含めて、なぜ敏腕セラピストは心の病を治してしまうのか?という論点から、NLPの研究は始まっています。
(日本の大学で言う心理学とは完全に別物です。日本の大学では行動主義系か、発達心理学系の心理学が主流です。この辺りのお話しは別の機会に詳述します。またNLPは米国では既に廃れています。これも別の機会に詳述します。)

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伊藤 達夫

THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。

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