大塚家具の新戦略は理に適っているのか

画像: 大塚家具HP

2015.04.10

経営・マネジメント

大塚家具の新戦略は理に適っているのか

日沖 博道
パスファインダーズ株式会社 代表取締役 社長

「親子喧嘩」報道に隠されていた路線転換のリスクとハードルの高さを冷静に検討してみると、大塚家具が向かおうとしている「一般大衆路線」の前途は容易ならざるものと覚悟すべき。

さて話は戻るが、今回の株主総会でのプロキシーファイトにおいて、金融機関などの大株主の多くは、先の路線転換のハードルの高さを理解した上で社長に賛同したというより、単に「勝ち馬に乗った」のではないかと言われている。

こうした安易な賛同者は、久美子社長が路線転換に手間取った途端に、手のひらを返すように「だから私はあの時『本当に大丈夫か』と聞いたんだ!」とか言い出して、それ以上のサポートをしてくれない懸念が拭え切れない。「前途はいばらの道」とは申し上げたが、久美子社長には何とかこの壁を乗り越えていただきたいものだ。


【追記】(2016年7月19日)

取扱商品については本文中で「中国や東南アジアで大量規格生産した、割安な普及品を大量に展示」するはずだと述べておりますが、あくまで執筆時点での推定であります。

実際にはそうした状況にはなっていないと大塚家具の広報室の方が断言されています。こうしたやり方は大塚家具の強みとマッチしないため、相応しくないと小生も懸念していた点です。大塚家具ファンのみなさん、ご安心を。

また、接客サービスについては本文中で「大勢の一般客にフリーで(いちいち受付せずに)出入りしてもらい、自由に商品に触れてもらう。たぶん、商品説明も求められた時しかしない」と述べております。これは間違ってはいませんが、「以前のような受付はなくなり自由にご覧頂けますが、・・・以前同様のスタイルの接客も継続して行っております」と同社の広報室の方が念押しされておられます。同社の強みである接客によるコンサルティングがなくなったりすることはありませんので、やはりご安心ください。

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日沖 博道

パスファインダーズ株式会社 代表取締役 社長

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