無投票当選者率平均18%!『原発無風選挙』に意味はあるのか?

2011.04.10

ライフ・ソーシャル

無投票当選者率平均18%!『原発無風選挙』に意味はあるのか?

中村 修治
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

10日は、地方統一選の投票日である。大震災の影響もあり、選挙そのものへの関心が低い。きっと、投票率も期待できないだろう。

若年層の投票率が上がらないことを問題にする向きもあるが・・・
「知らない人の名前をわざわざ書きに行くインセンティブ」が、ネットで叩かれ、テレビから報道されるこの体たらくでは、「バカらしくて行けない」のもごもっともである。この「時間」の捉え方のズレこそが、生理的に「政治」を遠ざけている根幹である。

「遅い」「古い」がいちばん弊害になることを、今回の大震災が明確にあぶり出した。その検証もないままに行われている統一地方選の結果は、政治を、また「遅い」「古い」方に導くものになるに違いない。

そもそも、こんな人数の地方議員が必要なのか。
日本の有事にも臨機応変に対応できないような選挙制度に、どれだけの意義があるのだろうか。
「議員定数」の話や「選挙制度」そのものに斬り込む鮮度の高いリーダーは居ないものなのか。

良い悪いは別にして、、、橋下徹府知事率いる大阪府は、 定数109人に対して無投票当選者数が2人。河村たかし名古屋市長と大村秀章知事の愛知県では、無投票当選は前回の15選挙区・28人から大幅に減り、7選挙区12人(定数103人)となっている。

今回の『原発無風選挙』は、放射能汚染と同じように、ジワジワと日本の発展を蝕む。大震災が起こった時点で、この統一地方選を先に延ばす英断ができないままに、「政治=選挙」という「遅い&古い」理屈の波に飲まれた爪跡は、日本再建を遅らせる要因になる気がする。

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中村 修治

有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。 その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。

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