プレゼンで「想い」を伝える三原則

2011.02.25

組織・人材

プレゼンで「想い」を伝える三原則

木田 知廣
シンメトリー・ジャパン株式会社 代表

プレゼンテーションで「言いたいことが伝わらない」ともどかしい時ってありますよね。とくに、相手が異なる部署や業界だったり、「常識」を共有していない時に起こりがち。これを乗り越えるのが「たとえ話の三原則」です。

筆者は仕事柄セミナーの講師をすることが良くありますが、以前は「言いたいことが伝わらない」という大きな悩みを抱えていました。

参加者の方々は、そもそもセミナーに来るという時点で、そのテーマに関する知識はないわけです。つまりは「常識」を共有できてないわけで、いくら言葉を尽くして丁寧に説明しても、「なるほど!」とは思ってくれないのです。

たとえば会計セミナーなんかで、

 ・決算書というのは、株主や銀行への報告のために使われるんですよ

 ・その中でも「損益計算書」は、過去1年間のお金の出入りをまとめたものです

 ・一方、「貸借対照表」は、ある時点での会社の財産一覧表です

という分かりやすい(つもりの)説明をしても、参加者が「ピンと来る」感じではありません。

これが、「たとえ話」を使うだけで、まったく変わってきました。

 ・決算書というのは、人間にたとえれば履歴書のようなものですよ

 ・その中でも「損益計算書」は、いわば職務経歴。過去1年間なにをやったかがまとめられています

 ・一方、「貸借対照表」は、顔写真。撮影日の時点で、どんな人なのか表しています

と言う説明だと、履歴書という誰でも知っている(既知の)情報と新たなインプットが結び付けられるからでしょう、「あぁ、そう言うことか!」と感じてもらえるようですね。

ただ、同じような「たとえ話」でも、キレが良いのと悪いのがあって、変なたとえ話を使ってかえってスベってしまったことも数知れず。会場が(シーン…?)となると、かなり焦るものです。

その違いはなにか?と考えてたどり着いた結論が、「たとえ話の三原則」。すなわち、

 i) 整合性
 ii) 関連性
 iii) 多面性

があればあるほど、「なるほど!」の度合が大きくなるというもの。

「整合性」というのは、例えるものと例えられるものがマッチ(整合)していると言うこと。先ほどの例では、

 ・損益計算書も職務経歴は「1年間の活動の結果」という共通項で整合している

 ・貸借対照表と顔写真は「ある時点のスナップショット」という共通項で整合している

となりますね。

さて、次の「関連性」は、今度は聞き手の問題ですが、聞き手が知っているもの(関連しているもの)にたとえてあげることの重要性です。

先ほどの例で挙げた履歴書ならば、社会人なら誰でも書いたことがあるので、関連性は◎(マル)です。

もしこれを、

 ・決算書って野球のスコアブックみたいなもの

と言ってしまうと×(ペケ)。一部のコアなファン以外は、「え?スコアブックってどんなのだっけ?」とかえって混乱してしまいます。

Ads by Google

この記事が気に入ったらいいね!しよう
INSIGHT NOW!の最新記事をお届けします

木田 知廣

木田 知廣

シンメトリー・ジャパン株式会社 代表

経営大学院立ち上げという類まれなる経験をした「人材育成のプロ」

フォロー フォローして木田 知廣の新着記事を受け取る

一歩先を行く最新ビジネス記事を受け取る

ログイン

この機能をご利用いただくにはログインが必要です。

ご登録いただいたメールアドレス、パスワードを入力してログインしてください。

パスワードをお忘れの方

フェイスブックのアカウントでもログインできます。

INSIGHT NOW!のご利用規約プライバシーポリシーーが適用されます。
INSIGHT NOW!が無断でタイムラインに投稿することはありません。