「カチッ・サー理論」で、でんかのヤマグチを読み解く

2011.02.10

営業・マーケティング

「カチッ・サー理論」で、でんかのヤマグチを読み解く

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

マスコミでも頻繁に取り上げられる驚異の街の電器屋さん、「でんかのヤマグチ」のことは、私のメルマガ&ブログでも何度か紹介してきました。

ちなみに、先日ご紹介した電器屋チェーン、「セブンプラザ」では、同様のサービスを「めんどうみ活動」と呼んでいますね。

同店では、電球の取り替えなどは当然として、犬の散歩とか、留守番、そして、最近、包丁を研いであげたら好評だったとのことで、昨年10月から、営業担当者は全員、「包丁研ぎ」を持ち歩いているそうです。

こうして、とことんお客様のために尽くす。すなわち、商品を売る前に、たっぷりの「恩」をお客さんに売っているわけです。結果として、お客さんとの絆が深まり、同店の商品を喜んで買ってくれる。

返報性って、考えてみれば、昔から言われてきた「先義後利」なんですよね。ただ、利益をまず前提として考える企業では、「まずお客さんに尽くす」ということがなかなか実行に移せません。

大手企業では顧客規模的に、また人的サービスの点からみてもまず無理です。しかし、顧客を思い切って絞り込める中小規模なら対応可能です。中小企業の生き残りのカギは、カチッ・サー理論の中でもとりわけ「返報性」を重視することなのかもしれません。

『街の電器屋さんの復活』

『‘めんどうみ活動’に見る関係づくりの目的化』

『カチッ・サー理論とは?』

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有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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