二つの日本初を誇るお好み焼き・千房、その人材哲学とは1

画像: othree

2010.07.20

開発秘話

二つの日本初を誇るお好み焼き・千房、その人材哲学とは1

INSIGHT NOW! 編集部
インサイトナウ株式会社

お好み焼きをメインディッシュに、フルコースのディナーを仕立てる。日本で初めて「お好み焼きディナーコース」をメニュー化した千房は、その人材募集についても日本初、驚くべきやり方に挑戦していた。

■何万人も来てもらわなくてええんやから

「そもそも、一つのお店を満席にしようと思ったら、何人のお客さんに来てもらったらええんですか。何千人も来ていただく必要はない。せいぜい何十人か来てくれたら、それで十分満員になるでしょう」

このリアリズムも中井社長ならではの発想なのかもしれない。中学校を出て丁稚奉公を始めた中井社長は、毎日、几帳面に金銭出納帳をつけていた。当時の給料はわずかに2千円、それでもとにかく50万円を目標にこつこつと貯金していったのだ。千里の道も一歩からという。たとえ一歩ずつでも歩み続けてさえいれば、いずれ千里に達する。

「目の前を通るお客さんを、まず一組でええから、確実にお店に入っていただくようにする。次はそのお客さんに、できるだけ長くお店にいてもらう。先に誰かお客さんの入っているお店だから、次に来たお客さんも安心して入ってこられるんです」

千房では、たとえ満席になったとしても、今いる客に早く出てくれるよう急かしたりはしない。むしろ逆である。ただし、その結果として待たせることになる次の客にも、精一杯のサービスをする。

「お待たせしてすみませんとひと声かけながら、ドリンクを一杯サービスする。時間がかかりそうなら、アテの一品もお出しする。そこまでしたら帰られるお客さんは、まずいらっしゃいません。そうやって一人ずつ確実にお客さんを増やしていったらええのと違いますか」

中井社長は、成功の秘訣を聞かれたとき、よく松下幸之助氏の言葉を例に引く。

「成功する方法なんて、実は簡単なんです。幸之助さんが言わはったのは、成功するまでやめないこと。途中で諦めるから失敗するんです。すぐ諦めるのは、本当に切羽詰まってないから。ギリギリのところまで追い詰められて、それでも諦めないで必死に考えたら、いろんなアイデアが出てくるはずですよ」

振り返ってみれば、しんどいとき、苦しいときほど発見や発明があったと中井社長は語る。千房成長のプロセスは、決して順風満帆だったわけではないのだ。

⇒次回「カッコええ店をやりたかったんです」へ続く(全四回)

『千房株式会社 関連リンク』
千房株式会社:http://www.chibo.com
中井社長著書:『できるやんか!』(潮出版)

◇インタビュー:竹林篤実 ◇構成:竹林篤実
◇フォトグラファー:宮田昌彦 ◇撮影協力:㈱エムツーフォト

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