「考える」ことに関して。意思、問い、答えの関係

2010.01.24

経営・マネジメント

「考える」ことに関して。意思、問い、答えの関係

伊藤 達夫
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

ソフトバンクの孫さんまでTwitterを始めましたね。最近はTwitter上でいろいろ語っていて、こちらにあまり書いておりませんでしたが、今日は孫さんのTwitterでのTweetを見て、私がTweetしたことを振り返ります。

⑭小学校の頃から、意思をもとに、問いをたてて、答えを出せる人もいるでしょうけど、既存の問題と答えを学ぶことにいっぱいいっぱいなぐらい、過去の人々は多くのことを考えてきたと思います。それを軽視するのはどうかな、と思います。

 ここまでで、だいたい「考える」とは?ということに答えているかなあ、と。意思があって、その意思を実現するための問いを立てて、その問いの解を発想する。それでおしまいです。ただ、問いが漠然としている場合には、問いを細かく分けていく作業が必要になりますね。

 その時に必要なのは論理的思考力と巷で言われるもので、解を出すのは、クリエイティビティという曖昧な言葉か、他の人が出した答えを持ってくるか。もしくはその組み合わせか。その組み合わせパターンは入力量に比例します。それがわからんと、入力を軽視しますね。

 これ以降は、企業で求められることに関して批判的に書いています。企業は本当に考えられる人間を求めている場合はすごく少ないです、というお話しです。求めているのは、兵隊と参謀であり、自由意志を持った、自由な思考ができる人間ではないですね。

①というか、「意思を持ち、問いを立て、答えを出す」という行為を求められる人自体がすごく少ない社会だと思います。企業ではひたすら、「言われたことを言われた型でやって」ということが求められていると思います。

②新たな意思を企業体の中で持たれても困りますよね。ある意思の元にあるのが企業ですから。そして、ティピカルな問いは既にある。それが見える人と見えない人もいますけど、見える人は人でかえってしんどいのではないかな、と。

③もしも、1人1人の表現手段として、ビジネスが成立するなら、人の数だけ意思がある状況、つまり全員経営者みたいな状況も実現するかもしれません。企業がなくなる世界が実現するかどうかは知りませんけどね。

④インターネットは、1人1人が意思を持てる手段を提供しているようにも思います。意思の元に問いに答えるためにビジネスを使っている人がたくさんいますよね・・・。まあ、お金がインセンティブになっているはいるのですが。

⑤企業にいるということは、人の意思、ビジョンにとりあえず共感して、あわせて、その上で問いを発し、答えをだし、実行するのですが、意外と実行要員以外を必要としていなかったりもします。

⑥考えられる人が欲しいとかいいつつ、新たな意思と新たな問いはそんなにいらなくて、既存の問いに答えを出すことだけを都合よく求めても、あんまりそんな人はいませんね。

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伊藤 達夫

THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。

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