調達・購買業務はコスト削減額で測ってはいけない

2010.01.05

経営・マネジメント

調達・購買業務はコスト削減額で測ってはいけない

中ノ森 清訓
株式会社 戦略調達 代表取締役社長

新しい年を迎え、あなたも、調達・購買業務についても今年の目標設定を考えていらっしゃるかもしれません。その最たるものはコスト削減目標ではないでしょうか。実は、調達・購買業務の業績目標として、コスト削減額を掲げるのは、百害あって一利なしです。今回は、お客様とのやり取りの中で、そうした目標設定で行いがちな誤りの防止に役立ちそうなものが最近ありましたので、それをご紹介します。

明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。今年も、あなたのお役に立つような調達・購買業務とそのマネジメント、コスト削減・経費削減のヒントになるような記事の提供に努めて参りますのでよろしくお願い申し上げます。

【「週刊 戦略調達と環境調達.comで2009年を振り返る」企画へのご協力のお願い】

本題の前に弊社で展開している2010年の企画第一弾のご協力のお願いです。2009年を振り返って、2010年を占います!

当シリーズ「週刊 戦略調達」と、調達・購買からできる環境経営に関する情報発信を行う「環境調達.com」、これらの記事で2009年を振り返ってみませんか?

それぞれの記事一覧の中から、2009年を最も象徴しているなぁと思われるものをお選び下さい。集計の結果で弊社にて現在の世相を占います。30秒と掛かりませんので、よろしくお願い申し上げます!

「週刊 戦略調達で2009年を振り返る」記事投票はこちら ⇒ http://www.smaster.jp/Sheet.aspx?SheetID=24374

「環境調達.comで2009年を振り返る」記事投票はこちら ⇒ http://www.smaster.jp/Sheet.aspx?SheetID=24373

それでは、本題です。

【調達・購買業務はコスト削減額で測ってはいけない】

今回ご紹介したいお客様とのやり取りは、お客様からの質問で、市況品のcost reduction(コスト削減額)、cost avoidance(コストアボイダンス、コスト抑制額)の定義について教えて欲しいというものでした。背景には、企業合併で二社の購買部門が一つになり色々な取組みを検討しているが、用語や定義のところがどうも各社バラバラで話がかみ合わない事があるとの事でした。

弊社の商売を考えるのであれば、市況品のコストは、市況ベンチマーク+スプレッドで決まるので、スプレッドの改善額で評価しますというような小難しい技術的な話をもったいつけて話をしたり、調達・購買業務のKPIには他にもこんなものが考えられますという長々としたリストをお渡しすれば良かったのかもしれません。

しかし、大抵、コスト削減額やコスト抑制額の定義が問題になる時は、調達・購買部門や担当者のパフォーマンス評価に関連してであり、これらは、コスト削減額、コスト抑制額、KPIの何れでも評価できないので、こうやって測ればよいというのは、相手の質問に答えているようで、実は相手を誤った方向に導いてしまうので、何れも幾ら厳密に定義して測っても、使いものになりませんとお答えしました。

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中ノ森 清訓

株式会社 戦略調達 代表取締役社長

コスト削減・経費削減のヒントを提供する「週刊 戦略調達」、環境負荷を低減する商品・サービスの開発事例や、それを支えるサプライヤなどを紹介する「環境調達.com」を中心に、開発・調達・購買業務とそのマネジメントのあり方について情報提供していきます

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