ドラマ『坂の上の雲』にあって、『不毛地帯』にないもの。

2009.12.12

ライフ・ソーシャル

ドラマ『坂の上の雲』にあって、『不毛地帯』にないもの。

中村 修治
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

どうしても見比べてしまうNHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」とフジ開局50周年ドラマ「不毛地帯」。政権交代後の混迷の時代に放映されるドラマとして、両者ともに意義があるし、良い出来映だと思う。・・・が、どちらかというと「坂の上の雲」に肩入れしてしまう。どうしてか?

日本国民の「政治」への関心は、
「希望」の表れである。「軍師」への期待である。
「坂の上の雲」が「不毛地帯」より受け入れられる理由は、人間は、「何かが始まることに心が揺さぶられる」非合理な欲求を抱えて生きているからである。時代は、それがあってこそ進化してきたことを、日本国民は、身を持って知っているからである。

現在、みんなが納得する都合の良い「一朶の白い雲」なんて無いことはわかっている。しかし、「坂の上の雲」が、良書として親しまれ、ドラマとなっても20%の視聴率を稼ぐということは、日本国民には、まだ、「坂をのぼる非合理を選択する勇気」は潜在しているということだと信じたい。

一朶の白い雲が輝いているとすれば
それのみを見つめて 坂をのぼっていくであろう人達を嘲笑うことなく、足を引っ張ることもない人達が、この国には、少なくとも20%居ると信じてみたい。

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中村 修治

有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。 その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。

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