その仕組みは本当に必要ですか?という問いをつらつら考える

2009.11.29

経営・マネジメント

その仕組みは本当に必要ですか?という問いをつらつら考える

伊藤 達夫
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

仕組み化することはいいことだ!と思っている人がいっぱいいるような気がする今日この頃。仕組みが本当に必要な場合の判断ってなんだろう?を考えてみます。

 たまに、「こういう仕組みにすればいいと思うんです!」とか、言われちゃったりします。

 まあ、提案する気概は買いますよ。

 でもさ、仕組みにする必要ある?

 みかんを1個だけ売るんだぜ・・・。

 さて、このケースは極端ですが、こういう場面に最近よく出くわします。

 経営コンセプトブームはもう相当前に過ぎ去った気がするんですけどね。仕組みブームもね。

 ビジネスモデリングとかいう言葉も流行ったのは相当前。なのになんでだろう?

 ビジネススクール的な教えがフォロアーレベルまで広がってきたからでしょうか?

 背景はよくわかりませんが、瞬間瞬間、すごーく限られた領域の中で正しいことを言うのは簡単です。

 でもね、たいていの物事は関係性の中にあります。

 その関係性の中で、正しいことを言うのはすごーく難しい。その関係性の中で、ある理論がどのような形で適用できて、どのようにアジャストしていくかはすごーく難しい。まあ、そういう仕事してますけどね・・・。

 で、なにも考えずに仕組みにしましょう!というのはすごーく簡単。なにも考えずに理屈こねるのはすごーく簡単。

 これ、伝わりますか?

 マーケティングは儲かる仕組みを作ることだ!仕組みっていえばマーケティングっぽい。

 ブランディングはイメージアップすることだ!使うとかっこいい。

 まあ、いいんですけど。

 概念語や、理論には、それが成立した膨大な背景がありますよね。でも、専門用語を使うと、たいていの人はそこで思考停止しています。

 戦略というと思考停止。

 マーケティングというと思考停止。

 ブランディングというと思考停止。

 仕組み化するというと思考停止。

 多いですよね。そういうこと。

 天皇というと思考停止、戦争というと思考停止、みたいなものに近いですね。

 学問は思考停止との戦いではないの?と思うんですけどね。学問の成果である理論を凝縮した言葉がかえって人の思考を止めるのも皮肉なものですが。

 話しが思いっきりそれましたね。

 ただ、そういう経営者やら、ビジネススクール好きやら、ビジネストーク好きやら。

 まあ、私も書くのは好きですけどね。これは、ほぼ趣味ですけど。

 まじめにお話しすると、仕組みを作るというのは、ある程度の規模感で同じ処理を繰り返しする場合に有用ですよね。

 ただ、仕組みを回すのにかかるコストがあります。

 その仕組みを回すと、かけたコスト以上に効果があるか?というのは、忘れがちですがすごーく大事なポイントです。

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伊藤 達夫

THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。

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