『色仕掛け』こそ、不況時の救世主となる!?

2009.05.26

営業・マーケティング

『色仕掛け』こそ、不況時の救世主となる!?

山田 美帆
カラーコンサルタントRosa 代表

『色仕掛け』こそが『100年に1度の不況』と言われるこの時代の救世主となるかも… 今回は、あるメーカーのカラー戦略から、『色仕掛け』の驚くべき魔力に迫ります!

皆様こんにちは!
カラーコンサルタントRosaの山田美帆です。

『100年に1度の不況』と言われるこの不況の時代・・・
どこの企業様も大変かと思います。

そういう弊社も、不況に弱い業種と言われていますが、
実はこういう時こそチャンスがあるのです。

皆様、一度はご覧になったことがあると思いますが、
ダイハツさんのCMで有名な

「カクカク・シカジカ、四角いムーブ」の新シリーズ・・・

今回のテーマは「色仕掛けですよね?」なのです。

今回、ダイハツさんは、マイナーチェンジとして、
9色の色展開を強調しています。
定番のモノトーンはもちろん、
春らしいパステルカラーも数多く取りそろえていることを、どう伝えるか。

と言うことで、カクカク・シカジカ君が選んだ言葉は、
『色仕掛け』だそうです。
しかもだんだん暖かくなってきて(暑くなって来て!?)、
ウキウキするこの季節だからこそ、
カラフルな色を選ぶ傾向があると言うことを狙っているのです。

実はこういう不景気な時こそ、
『カラーバリエーション』という技術は役に立つのです。

なぜなら、色は何にでもついています。
だからこそ、色の展開を多くすることは、
手間もお金もかからないのですよね。

色は当たり前にそこらあたりに存在しています。
しかも色は付加価値として存在することもできますし、
逆に、不況の時だからこそ救世主としても活用できるのです。

色展開をかえるだけで、人は新鮮味とリニューアル感を
同時に味わうことができます。

それをうまく活用してるのが、今回のムーブのCMと言えるでしょう。

ところで、このムーブのCM、私は前からずっと注目してたのですが・・・

前回はフランス語のCMで人目を引いてました。
でもこのCMはフランス語以外にも、
驚くべき色のトリックがあったのです。

このバージョンは全編フランス語。
字幕までフランス語なので、何を言ってるかわからないことに
注目がいったかもしれませんが・・・

実はこのコンテのシートはフランス人デザイナーによるものだそうです。
白っぽいシート(実際はベージュだそうですが)に、赤いステッチ、
外装色の青系を選べば、
そうフランスの国旗のトリコロールになるとか!?

トリコロールカラーはもともと『三色の』と言う意味で、
フランスの国旗だけじゃなくて、イタリア(赤・白・緑)や
ギニア(黒・赤・黄)など国旗もトリコロールカラーと言います。

でも有名なのはやっぱりフランス国旗。
この3色は均等に配置していると思いきや・・・
青が37%、白が32%、赤が30%の組み合わせなのです。
なぜ色によって比率が違うかと言えば、
色には飛び出て見える色(膨張色)と引っこんで見える色があって(収縮色)、
3色の比率をきれいに見せるために、
膨張色である赤の比率を小さく、収縮色である青の比率を大きくしています。

続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。

Ads by Google

この記事が気に入ったらいいね!しよう
INSIGHT NOW!の最新記事をお届けします

山田 美帆

カラーコンサルタントRosa 代表

Ciao!カラーコンサルタントRosa代表の山田美帆です。 INSIGHTNOWのリニューアルに伴い、3年ぶりに戻ってまいりました! これからもINSIGHTNOWの「色物」として頑張ります(笑) こちらでは、カラーマーケティングをはじめとして、女性マーケティング・ビジネスマナーについてお話したいと思います。 また、美容やアンチエイジングについても書いていくつもりです。 どうぞよろしくお願いいたします♪

フォロー フォローして山田 美帆の新着記事を受け取る

一歩先を行く最新ビジネス記事を受け取る

ログイン

この機能をご利用いただくにはログインが必要です。

ご登録いただいたメールアドレス、パスワードを入力してログインしてください。

パスワードをお忘れの方

フェイスブックのアカウントでもログインできます。

INSIGHT NOW!のご利用規約プライバシーポリシーーが適用されます。
INSIGHT NOW!が無断でタイムラインに投稿することはありません。