言えない問題を明らかにする方法

2009.04.28

経営・マネジメント

言えない問題を明らかにする方法

大橋 禅太郎

前回の記事≪組織の目標が自分の目標とリンクする、組織目標の作り方≫では、問題の指摘に終わらず、それを解決するための方法<すごい会議の手順12、13>を紹介した。今回は、組織間で共有できる目標設定をする前に「洗い出された問題が本当に解決すべき問題なのか?」それとも「別に隠れた問題があるのか?」を明らかにする手順を紹介する。

「どのようにすれば、市場で一番魅力的な製品になるか?」
「どのようにすれば、全員が愛せるサービスになるか?」

そして、この課題を真剣に考えてみる。

2002年にお会いした、とある会社では、

「人材が育ってない」
「人材が集まらない」
といった問題が出て来た。 そこで

「どのようにすれば日本一の人材が育つか?」
「どのようにすれば日本一の人材が集まるか?」

という文章にして、それを本気でやってみることにした。
当時50人の会社。それが2年後、
彼らの会社は、日経新聞の「大学生が就職したい会社ランキング」総合48位に入賞していた。

聞かれた方が抵抗できないほど魅力的な質問にすれば、聞かれた方は頼まれなくても答えを考えてしまう。それが人間のサガである。
これを上手に使えれば、お互いによりご利益がある。

この「問題の棚卸し」を行なって、かつ全ての問題を「どのようにすれば?」の形にすると、
「その問題解決したい!」という気持ちがメンバーの中で起こってくる。
そこですかさず、
「では、どんな全社的な目標を立てて、全社で向かって行けば、
 それらの問題が解決できるか?」

という質問を経営幹部にして、全員に紙に書かせてみる。

すると経営者が驚くのは、自分がやれると思っている以上の目標を立ててしまうメンバーが多いということだ。(つまり頼んでないのにストレッチな目標が立つ)

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