参加者全員が発言する方法 <すごい会議 手順その2・3>

2009.03.31

経営・マネジメント

参加者全員が発言する方法 <すごい会議 手順その2・3>

大橋 禅太郎

会議で参加メンバーに意見を求めたら、何人の人が発表するだろうか? 今まで2人しか手を挙げなかったのに、参加者全員から意見が出て来る会議にする手順を説明する。

あなたの会社の経営のやり方をガラリと変える、
「すごい会議」の手順を説明します。

~参加者全員が発言する方法~

みなさんの会議で

「これに関していいアイディアがある人発表してください!」と言ったら
何人の人が発表するだろうか?

すごい会議 手順その2

紙に書いてから発表する

さっきの質問を、こんな風に変えて質問してみる。
   ↓↓↓↓

「これに関して、アイディアを発表してもらいます。
 みなさん全員、今から2分で手元の紙に書いてください。」

この手順を実行すれば、なんと
いつものやり方では2人しか手をあげなかったのが、全員から意見が出て来る

さて、それは何故だろう?

では、書いてから発表するメリットは何か、
少し考えてみてください。

  ・
  ・
  ・

メリット 1) 紙に書いている時は、人の意見が聞こえない。

紙に書いている時は、周りの人が何を書いているかも分からないので、
他の人の意見、特に影響力のある人の意見に左右されずに
自分の考えが明確に分かり、その意見を相手に伝えることができる。
また、自分の考えと参加者の考えが、どこが同じでどこが違うかが明確になるのだ。

メリット 2) 長いスピーチが始まらない。

紙に書かずに発表すると、スピーチ好きな方が2分3分平気で話し、長くなりがち。
(特にリーダーの場合。それは、誰も止める人がいないから!)

書いてから読むだけの場合、1人20秒もあれば終わるので
書く時間を入れたとしても、全員が発表する時間は短くてすむ。

実際の会議でも、発表が終わったあとで
「書いてから発表するメリット」について何人かに質問してみるといいだろう。

「体験してから、その意味を質問するやり方」をとると、
行為の意味やメリットが、一発で"腹に落ちやすい"のです。

で、僕からの質問。
書籍などで手に入れた、こういうテクニックを
どう使ったら、自分の職場で一番効果が出るのか?

例えばこの「紙に書いてから発表する」は、確実にインパクトがあるが、
何でもかんでも紙に書いて発表するわけではない。
「トイレ休憩を何分後にするか」といったトピックは、
僕らでも紙に書かずに発表します。

では、その線引きをどうするか?
(今後、他の書籍等で出会う「使えそう!」なテクニックに出会ったときも役に立つはず。)

「麻雀」を例に、それを説明していこう。

麻雀には、リーチという手順がある。
あと一枚でアガリというときに、「リーチ」と声を掛けるというもの。
麻雀を知らない方でも、何となくイメージできるはず。
これは必須の行為ではなく、その人の判断に委ねられている。
「リーチ」と宣言すれば、アガった時に点数が増えるけれど、
逆に、あと一枚でアガリというのが他の人にわかってしまうので、
警戒されて、アガリにくくなるのだ。

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