仮説検証アプローチとミッシーな論点

2009.02.22

仕事術

仮説検証アプローチとミッシーな論点

伊藤 達夫
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

今日は西欧近代科学はなぜここまで発達したのか?というお話しです。それは仮説検証というアプローチが優れていたからですね。仮説を立てて、実験をして証明する。その知見をベースにまた新たな仮説がたっていく。そんな積み上げ作業について、今日はお話しします。

 そして、仮説ものべつ幕なしに立てるのではなく、仮説をたてるべき論点に対して、仮説をたてていくんです。

 その時に、いわゆるMECE概念が出てきますね。

 先日、カフェでお茶を飲んでいたら、就職活動中と思われる女性たちがいろいろと話しをしていました。

 「私、ミーシーに自己PR書けたよ!」というような会話が展開されていました。ミーシーってミッシーのことですよね?

 まあ、いいぐせで、ミーシーという人と、ミッシーと言う人がいます。私はミッシーと教えられました・・・。

 しかし、学生がそんなん勉強して自己PRを書く時代なんですね。ちょっとびっくりです。ノウハウは広がる。それは素晴らしいことです。

 ただ、意外と本意が落ちたりするのは悲しいことですが。

 MECEはミューチュアリーエクスクルーシブ、コレクトリーエグゾースティブ、「漏れなくダブりなく」という意味ですよね。皆さんご存知だと思います。

 なぜ、漏れなくダブりなくという概念が大事なのか?

 ビジネスにおいて、リソースは有限なので、そのリソースを効率的に配分したい。ダブっていると効率が悪いし、漏れていると期待する効果が得られない。

 だから漏れなくダブりないことが大事なんですね。

 仮説を立てるのは、人の頭です。頭脳労働できる時間は限られています。そのリソースをしっかり活用するために、のべつ幕なしに仮説をたてるのではなくて、ミッシーな論点に対して、できるなら優先度をつけた上で、優先度の高い論点にフォーカスして仮説を立てないといけませんね。

 そのためのミッシー概念です。

 ちなみに、ミッシーに分ける際のポイントになる関係性概念は何かわかるでしょうか?

 これは大小関係と包含関係です。

 大きさがある程度そろっている論点に分けないといけない。それには大小関係の理解が必須です。

 そして、重なりあう論点を展開しても、効率が悪い。だから包含関係になっていないか?ということをしっかり認識する必要がある。

 この2つの関係を理解する力があれば、ミッシーに物事を分けられますね。

 よろしいでしょうか?

 こういったアプローチが西洋近代科学の基礎になっています。このアプローチが優れていたから、西洋近代科学は発達した、とも言えますね。

 いわゆるコンサルティングにおけるシンキングメソッドの普及と言うものはそのアプローチをビジネス適用しようというお話しなんですね。

 ただ、幾何学的空間のエンティティを扱うことと、ビジネスにおけるエンティティを扱うことでは、本当はルールが違うんですけどね。

 この辺は難しいお話しになるので、また別の機会にしようと思います。

 もはや常識的なことについて、解説いたしましたが上手く伝えられましたでしょうか?

 こういった知識が、あなたの素敵なビジネスライフに資することを心からお祈りします。それでは、また。次回をお楽しみに。

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伊藤 達夫

THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。

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