「キャラ立ちする社員」

2007.07.05

組織・人材

「キャラ立ちする社員」

増田 崇行
株式会社クエストコンサルティング 代表取締役

「時代が求めるパーソナルブランド」第3弾。 企業で働く社員のパーソナルブランディングとはどういうことなのか?  単に「目立つこと」なのか、それとも漠然とした印象のことなのか? ブランド論と関連させながらパーソナルブランドの真実に迫ります。

あなたは何が出来る人?

私立大学の企画広報部門に勤めるA子さん(32歳)は、入職12年目の中堅職員だ。

学生を募集するための入学案内パンフレット制作、Web広告の企画や発注に加え、学生向けの説明会やカリキュラム検討チームへの参画など、業務の幅は広い。

真面目で地味なイメージだが気さくな人柄で、上司、同僚、後輩、派遣社員やパートなど周囲とのバランス感覚にも優れている。
3年間仕えてきたマネジャーからも信頼されていた。(本人はそう思っている)

昨今の18歳人口の減少による大学全入時代への突入で、どこの大学も独自性を追求した経営を迫られている。

そんな中、今年の春の異動で大手有名大学からヘッドハントされてきた40代のB氏が統括マネジャーとして上司になることに。

聞くところによると、B氏はMBAホルダーで外資系のコンサルティングファーム出身。最近パッとしなかった大手有名大学に招かれてブランドを再生させ、経営を立て直してきた実績を持つ。かなりのやり手だという。

実際に会って話してみると、B氏は眼力が強く、いかにも頭の回転が速そうだが冷たい印象はない。
案外ウォームハートで一種の爽やかさを感じさせる。

「で、あなたは何が出来る人なの?」

今期の目標設定面談で、いきなり聞かれたA子さんは面食らった。
企画広報の仕事を着実にこなしてきた自負はある。これまで任されてきた仕事を説明すると、

「いやあ、そういうことじゃなくて、あなたらしさとか、独自性がわかるような仕事の成果とかやり方を示してもらわないと」
「今後、君に何をしてほしいかのイメージがつかめないよ」

A子さんは、いきなりこんなことを言うなんて、いやな上司だと思ったのかもしれない。
B氏が知りたいのは、A子さんは何ができる人で、A子さんに何を期待していいのか? である。

このエピソードをブランド論から考えてみよう。
企業がブランドを構築する場合、まず、その企業が「何を提供できる企業であるか」を消費者に示すことが必要である。

それは裏返せば、消費者が「企業に何を期待していいのか」が明確になることでもある。

液晶テレビのトップブランドといえば、シャープの「AQUOS」であろう。
そのシャープが提供する「AQUOS携帯」は強力なブランドだ。

液晶のシャープが作る携帯端末だからこそ、AQUOSの名前がつくだけで、「高精細で美しいディスプレイのはずだから、ワンセグもさぞかし綺麗に写るだろう」という期待を抱かせてくれる。

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増田 崇行

増田 崇行

株式会社クエストコンサルティング 代表取締役

2006年5月に株式会社クエストコンサルティングを設立しました。 組織人事領域におけるプロデューサーとして、クリエーターとのコラボレーションによりユニークなサービス、ビジネスを開花させてきました。今後も「Quest for the Human Brightness」をコンセプトとして、インパクトのあるサービスを開発しご提供することで、人と組織の本質的価値の向上に貢献できたらと考えています。

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