「エロテロリスト」ならぬ「エコテロリスト」!?

2008.12.03

ライフ・ソーシャル

「エロテロリスト」ならぬ「エコテロリスト」!?

伊藤 達夫
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

オーストラリアの環境保護団体、シーシェパードがまた日本の調査捕鯨を妨害する!とおっしゃているようですね。そこにハリウッド女優が参戦ですか・・・。自らの思想を元に、国に打撃を与えるのはテロですよね。彼らは私たちになじみのある「エロテロリスト」ならぬ「エコテロリスト」だと思います・・・。

 これ、環境保護団体が、地球環境を思った上でのテロではないですよね。

 では、なんでしょう?

 ある意味、「鯨は賢い、食べてはいけない」という思想信条に基づいたテロですよね・・・。

 よく考えたら、エコテロですらない。

 それでも、そのエコテロですら活動に寄付という形でお金が集まり、彼らは活動を続けている。ハリウッド女優まで出てきましたので、PR効果は抜群です!すごいマーケティングナレッジですよね・・・。

 感覚論ですが、社会の役に立ちたい!という思いを持った若者が増えているように思います。以前に紹介した病児保育の「フローレンス」さんも優秀な学生さんが社会の役に立ちたいと働いていますね。記事はhttp://www.insightnow.jp/article/2357です。

 そんな有望な若者に「鯨を保護することは社会の役に立つんだ!」と思わないで欲しいというところです・・・。

 私はナレッジを世に広める、「より知的な社会」を目指す活動が社会の役に立つと信じて布教活動をしています。これが「鯨の保護」とどう違うのか?ということは、本当のところでは言えないこともわかっています。

 私の思想は今のところ、「鯨の保護」というマーケティングのメッセージに完敗しているというところです。

 しょーもなく、だらだらと文章を書いてきましたが私の切なる願いとしては、エコテロな活動や、それですらない、社会のためと称するけど、あまり誠意のない特定の思想信条の活動に、有望な若者が身を投じてしまわないように、というところです。

 より強力なメッセージを発した者勝ちな社会になろうとしているようにも思う中、自分が「まだましだ」と信じることに身を投じて生きて行きたいと思っております。

続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。

Ads by Google

この記事が気に入ったらいいね!しよう
INSIGHT NOW!の最新記事をお届けします

伊藤 達夫

THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。

フォロー フォローして伊藤 達夫の新着記事を受け取る

一歩先を行く最新ビジネス記事を受け取る

ログイン

この機能をご利用いただくにはログインが必要です。

ご登録いただいたメールアドレス、パスワードを入力してログインしてください。

パスワードをお忘れの方

フェイスブックのアカウントでもログインできます。

INSIGHT NOW!のご利用規約プライバシーポリシーーが適用されます。
INSIGHT NOW!が無断でタイムラインに投稿することはありません。