千利休のプロ論 “守破離”

 もし、あなたがプロフェッショナルであるなら、あるいはプロフェッショナルを目指すのであれば・・・

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 日本でバブルが崩壊した頃、余剰在庫を抱えた日本中の企業にとって、大量生産や大量仕入はタブーでした。もし、そんなことをやったら、経営者の良識が疑われる時代でした。

 そんな時代に、あえて大量生産・大量仕入を戦略として打ち出したのが、アパレル業界のファーストリテイリング(ユニクロ)です。

 ユニクロは当時のセオリーの真逆を行っただけではありません。

 当時聞き慣れない繊維素材「フリーズ」を使って、さまざまの色のバリエーションを揃え、消費者にフリーズ1枚で真冬でも暖かく過ごせるホカホカ感を体験させたのがユニクロでした。

 ユニクロの成功のポイントは、消費者にそれまでにはなかった新しい幸福感を与えたことです。これこそ、【離】のスタンスに立って独自性を提案するプロフェッショナルの仕事だと思います。

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 巷にあふれる【守】のスタンスでの商品やサービスの提案に対して、顧客は懐疑的です。懐疑的な顧客に接するのは、誰にとっても憂鬱なものです。

 類似品があふれるレッド・オーシャン(*)を泳ぎ続けるのは大変疲れます。

 それに対して【離】のスタンスでの商品やサービスの提案は、その独自性の中にあるワクワク感や幸福感が顧客の中にファン(支持者)を生み出すことになります。

 ライバルのいないブルー・オーシャン(*)を快適に泳ぐのはきっと楽しいことでしょう。

 【守】のスタンスの商品やサービスに接する顧客と【離】のスタンスの商品やサービスに接する顧客は同一人物です。しかし、商品やサービスを提案するスタンスの違いによって顧客はまったくの別人になってしまいます。

 同じ顧客を敵にするのも味方にするのも商品やサービスを提案するスタンスの違いによるものです。

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 私はセミナーに参加して既知の内容ばかりだと、安心するというよりガッカリします。眠気との闘いです。「そんなこと知ってるよ。カネ返せ」と内心では思ったりもします。

 私が知らなかった新しい情報や知識を得ることができたら、少し得をした気分になります。しかし、本当に参加してよかったと思うのは、セミナーを通して新しいイメージや発想を得ることができた時です。

 洗練されたセミナーは、新しいイメージや発想を誘引してくれます。高次の学習体験をすることができます。

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 「あなたにとっての○○とは何ですか?」

 こんな質問をしても、個人の世界観でなく一般論を語る人がいます。一般論は【守】のレベルの回答です。まだ、機が熟していないのかもしれません。

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