若手が「リーダーになりたい」と思える組織をつくるには。 ――時代が求めるリーダーは、ここまで変わった

2026.09.29

組織・人材

若手が「リーダーになりたい」と思える組織をつくるには。 ――時代が求めるリーダーは、ここまで変わった

齋藤 秀樹
株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事

「最近の若手は、管理職になりたがらない」 企業の現場では、そんな言葉を耳にすることが増えた。 実際、若手や中堅社員の管理職志向が低下していることを示す調査は少なくない。EYと立教大学が20~30代の非管理職層2,071人を対象に行った調査では、管理職志向が高い層は4人に1人程度にとどまり、さらに高い人事評価を得ている若手の3人に2人が、管理職志向の低い層に含まれていた。つまり、能力が低いから管理職を目指さないのではなく、むしろ会社から高く評価されている人材の中にも、管理職になることに積極的な意味を見いだせない人が相当数いるのである。

若手は、最初からリーダーになりたくないわけではない

興味深いのは、入社直後の若者たちの多くが、必ずしも管理職を拒絶しているわけではないという点である。

東京商工会議所の2025年度新入社員調査では、「管理職を目指したい」と答えた人は59.0%で、「目指したくない」の41.0%を上回った。2026年度調査でも「目指したい」は60.5%であり、少なくとも入社した瞬間から「自分は管理職にならない」と決めている若者が多数派というわけではない。

この事実は重要である。

なぜなら、もし入社時点では一定の期待を持っていた若者が、会社で働く中で管理職への魅力を失っていくのだとしたら、問題は若者の内側だけにあるとは言えないからだ。

若手社員は、管理職という仕事を人事制度の説明資料だけで理解しているわけではない。毎日、目の前にいる上司を見ている。どのように仕事をし、どのように部下と関わり、どのような表情で働き、どれほど裁量を持ち、どれほど疲弊しているのかを見ている。

そして、その姿を通じて、自分の未来を想像する。

「自分も、いつかああなりたい」と思うのか。

それとも、「自分は、ああはなりたくない」と思うのか。

人は肩書きに憧れるのではない。その肩書きを持って生きている人の姿に憧れるのである。

Ads by Google

齋藤 秀樹

株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事

富士通、SIベンダー等において人事・人材開発部門の担当および人材開発部門責任者、事業会社の経営企画部門、KPMGコンサルティングの人事コンサルタントを経て、人材/組織開発コンサルタント。

フォロー フォローして齋藤 秀樹の新着記事を受け取る

一歩先を行く最新ビジネス記事を受け取る

ログイン

この機能をご利用いただくにはログインが必要です。

ご登録いただいたメールアドレス、パスワードを入力してログインしてください。

パスワードをお忘れの方

フェイスブックのアカウントでもログインできます。

INSIGHT NOW!のご利用規約、プライバシーポリシーーが適用されます。
INSIGHT NOW!が無断でタイムラインに投稿することはありません。