「この商品、なぜか売れないんだよね」 会社で何度も聞く言葉だと思う。 そしてこの一言から、たいてい会議が始まる。 営業は言う。 「もっと売り方を工夫したいです」 販促は言う。 「見せ方の問題では?」 商品部は言う。 「いや、商品自体は悪くないはずです」
AI時代の4Pは、分析ではなく「事前整理」にこそ効く
昔は4Pというと、ちゃんとした企画書や戦略会議で使う印象があった。
だが私は、AI時代にはもっと軽く、もっと日常的に使っていいと思っている。
何かが売れない。
何かが伸びない。
何かが伝わらない。
そんなときに、まずAIにこう頼めばいい。
「この商品の売上不振要因を4Pで分解して」
「商品、価格、販路、販促のどこに課題がありそうか整理して」
「仮説ベースでいいので、各項目ごとに確認すべきことも出して」
これだけで、かなり実務に使えるたたき台になる。
ここで重要なのは、
AIに正解を出させることではない。
会議の前に、論点を切り分けることだ。
私はこの使い方が非常に強いと思っている。
なぜなら、多くの仕事は、解決策を考える前に、
何が問題なのかを雑に扱ってしまうからだ。
4Pで事前に整理しておけば、少なくとも
「今どこを見ているのか」
が揃う。
これだけで、議論の質は一段上がる。
「売れない」をそのまま話すから、会議が長くなる
会議が長い会社には共通点がある。
現象をそのまま議題にしてしまうことだ。
* 売れない
* 反応が悪い
* 伸びない
* 刺さらない
* 競合に負ける
これらは全部、現象であって構造ではない。
現象のまま話し始めると、人は自分の専門領域に引き寄せて解釈する。
営業は販促の話にしやすい。
販促は訴求の問題にしやすい。
商品部は中身の問題にしやすい。
だから、話が噛み合わない。
だが4Pで分けると、
「今回まず議論するのはPromotionなのか、Priceなのか」
がはっきりする。
あるいは、
「Promotionが弱いように見えるが、実はPlaceが合っていないのでは」
というふうに、議論のズレも見つけやすくなる。
私は、これが非常に大きいと思っている。
会社の会話は、情報量が足りないから止まることもある。
だがそれ以上に、
論点が混ざっているから止まる
ことが多い。
4Pは、その混線をほどく。
たとえば「品質はいいのに売れない商品」は4Pでこう見える
ここで、よくあるケースを考えてみる。
「商品自体の評判は悪くない。
でもなぜか売れない」
このとき、人はつい
「もっと宣伝しよう」
と言いがちだ。
だが4Pで見ると、話は変わることがある。
AIで作った4P整理メモ
Product(商品)
* 品質評価は高い
* 実使用者の満足度も高い
* ただし、競合との違いが一目で分かりにくい
Price(価格)
* 競合よりやや高い
* 品質差に納得できれば受け入れられる水準
* ただし、初見では「高く見える」可能性がある
Place(販路)
* 主販路が比較検討されにくい売場に偏っている
* ECでは比較一覧に埋もれやすい
* 顧客がじっくり違いを理解する接点が少ない
Promotion(販促)
* 品質の強みが短時間で伝わらない
* 営業現場で使える比較説明素材が弱い
* SNSや店頭での第一印象が薄い
現時点の仮説
商品そのものの問題より、
「高く見える状態」と
「違いが伝わらない状態」と
「比較される場で不利な状態」
が重なって売上に影響している可能性が高い
これを見れば、議論は変わる。
単純に「商品が悪い」でも「宣伝が足りない」でもない。
価格、販路、販促が連動して問題を起こしているかもしれない。
こう見えてくる。
つまり4Pは、単純化しすぎた議論を止めてくれる。
これからの時短コスパAI仕事術―昭和・令和・未来のビジネス
2026.04.25
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2026.05.06
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人材育成コンサルタント、シニアインストラクター
● 人材育成、DX・IT、コンサル、マーケの経験を踏まえて、人材教育の新たなアプローチを探求中 明大法なのに齋藤孝ゼミ🤣 教免3種ホルダー イノベーション融合学会専務理事 教育研究家、モノカキの時は、「富士 翔大郎」と言います。天才トム・ショルツの「BOSTON」と「マニュアル車」「海外ドラマ」をこよなく愛する静岡県民
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