7️⃣ 『残念なDXから抜け出す方法―(Super DX+)という到達点』第7回

2026.02.17

IT・WEB

7️⃣ 『残念なDXから抜け出す方法―(Super DX+)という到達点』第7回

富士 翔大郎
人材育成コンサルタント、シニアインストラクター

DXを止めないために ― 問題解決と推進の「型」を学ぶ DXがうまくいかない最大の理由は、 「考え方が間違っているから」ではない。 多くの場合、 進め方が定まっていないだけである。 DXは“正しいこと”ほど止まりやすい DXの現場では、こんな状況が頻発する。 • 方向性は正しい • 目的も理解されている • 必要性にも異論はない それなのに、なぜか進まない。 これは不思議なことではない。 DXはもともと、止まりやすい構造を持っている。 なぜならDXとは、 複雑で、前例がなく、利害が絡み、 しかも正解が見えない取り組みだからだ。

DXを止めないために


― 問題解決と推進の「型」を学ぶ

DXがうまくいかない最大の理由は、
「考え方が間違っているから」ではない。

多くの場合、
進め方が定まっていないだけである。

DXは“正しいこと”ほど止まりやすい


DXの現場では、こんな状況が頻発する。
• 方向性は正しい
• 目的も理解されている
• 必要性にも異論はない

それなのに、なぜか進まない。

これは不思議なことではない。
DXはもともと、止まりやすい構造を持っている。

なぜならDXとは、
複雑で、前例がなく、利害が絡み、
しかも正解が見えない取り組みだからだ。

DXが止まる本当の理由


DXが止まる理由は、
「反対されたから」ではない。

多くの場合は、
• 課題が曖昧
• 打ち手が散漫
• 判断基準が共有されていない

つまり、
問題が“問題として整理されていない” 状態で走り出している。

これでは、途中で迷子になるのは当然だ。

DXには「問題解決の型」が必要である


DXを止めないために必要なのは、
気合でも、スピードでもない。

必要なのは、
複雑な状況を扱うための“型” である。

型とは、
思考を縛るものではない。
むしろ、思考を前に進めるための補助線だ。

問題を「構造」で捉える


DXにおける問題は、
表面に現れている事象だけを見ていても解決しない。
• なぜそれが起きているのか
• どこで詰まっているのか
• 何と何が絡み合っているのか

これを構造として捉える必要がある。

DXの議論が噛み合わないとき、
多くの場合、
人によって「見ている問題のレイヤー」が違っている。

正解を探さない、仮説で進む


DXでは、
最初から正解を求めてはいけない。

必要なのは、
• 仮説を立てる
• 試す
• 振り返る
• 修正する

このサイクルを回し続けることだ。

問題解決とは、
一発で当てることではない。
進みながら精度を上げる行為である。

DX推進とは「意思決定の連続」


DXはプロジェクト管理の問題ではない。
本質は、意思決定の質と頻度にある。
• どこまで進めるか
• 何を捨てるか
• いつ止めるか
• 誰に任せるか

これらの判断が積み重なって、
DXは形になる。

だからこそ、
問題解決の視点がなければ、
DXは会議だけが増えて終わる。

DXを止めない組織の共通点


DXを前に進めている組織には、
共通点がある。
• 問題を感情でなく構造で語る
• 正解よりも学習を重視する
• 小さな前進を評価する

これは文化ではなく、
設計の問題である。

型があるから、人が動ける


第5回で述べたように、
DXを動かすのは人だ。

しかし、
人に「頑張れ」と言ってもDXは進まない。

動きやすい型があるから、人は動ける。

問題解決の型とは、
DXを個人の能力に依存させないための装置なのだ。

次回予告:DXは「事例」から学び直せる

ここまでで、
DXを進めるための視点は揃った。
• 構造
• 人
• 顧客
• 型

次に必要なのは、
成功事例をどう使うかである。

次回は、
DXを“真似る”のではなく、
自社に再構築するための事例研究型DXについて考える。



次回予告

DXは事例からどう学ぶべきか
― 成功事例を「再構築」する力

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富士 翔大郎

人材育成コンサルタント、シニアインストラクター

● 人材育成、DX・IT、コンサル、マーケの経験を踏まえて、人材教育の新たなアプローチを探求中 明大法なのに齋藤孝ゼミ🤣 教免3種ホルダー イノベーション融合学会専務理事 教育研究家、モノカキの時は、「富士 翔大郎」と言います。天才トム・ショルツの「BOSTON」と「マニュアル車」「海外ドラマ」をこよなく愛する静岡県民

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