現代は「答え」に満ちた時代だ。 SNSを開けば誰かの意見が並び、AIに尋ねれば瞬時に解が返ってくる。 知識を得ることは、これまでになく容易になった。 しかし、不思議なことに―― これほど多くの情報を手にしても、私たちは満たされない。 「どう生きればいいのか」「何が正しいのか」と問いながら、 結局のところ誰かの“正解”にすがってしまう。
3.「真理を探す」人は、未来に生きる
では、真理を探す人とはどんな人だろう。
それは、自分の内側に問いを持ち続ける人だ。
他人の答えではなく、自分の“実感”を信じる人。
「なぜ、そう感じるのか」
「何が本質なのか」
その問いを抱えたまま、不確実な道を歩いていく。
Harvard Business Publishingの「Global Leadership Study(2023)」では、
68%の組織が“不確実性を受け入れる力”をリーダーの最重要資質に挙げている。
また、2025年版の同調査では、55%がAIや機械学習への適応を
リーダー育成の最優先課題としている。
つまり、「正しい答えを知っている」よりも、
「未知の中で問いを立てられる」ことが
これからの時代に求められるリーダーシップの本質なのだ。
関連記事
2009.02.10
2015.01.26
株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事
富士通、SIベンダー等において人事・人材開発部門の担当および人材開発部門責任者、事業会社の経営企画部門、KPMGコンサルティングの人事コンサルタントを経て、人材/組織開発コンサルタント。
フォローして齋藤 秀樹の新着記事を受け取る