現代は「答え」に満ちた時代だ。 SNSを開けば誰かの意見が並び、AIに尋ねれば瞬時に解が返ってくる。 知識を得ることは、これまでになく容易になった。 しかし、不思議なことに―― これほど多くの情報を手にしても、私たちは満たされない。 「どう生きればいいのか」「何が正しいのか」と問いながら、 結局のところ誰かの“正解”にすがってしまう。
4.在り方と創造性を耕す
「真理を探す」とは、外に知識を求めることではない。
自分の内側にある“耕されていない土地”――
つまり「在り方」と「創造性」を育てることだ。
在り方とは、「何を信じ、何を大切にするか」。
創造性とは、その在り方から“新しい世界を生み出す力”。
Deloitteの「Gen Z/Millennial Survey 2025」によれば、
Z世代の70%が週に一度スキルを磨く一方で、
“リーダー職を目指す”と答えたのはわずか6%。
若い世代が求めているのは、地位ではなく「意味」だ。
彼らは、与えられた答えではなく、自ら問いを立てる生き方を選び始めている。
だからこそ、私たちはもう一度思い出すべきだ。
答えを探す人は、知識を増やす。
真理を探す人は、在り方と創造性を耕す。
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2009.02.10
2015.01.26
株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事
富士通、SIベンダー等において人事・人材開発部門の担当および人材開発部門責任者、事業会社の経営企画部門、KPMGコンサルティングの人事コンサルタントを経て、人材/組織開発コンサルタント。
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