【インサイトナウ編集長対談】楽しくなるようにルールを自分で作ればいい。「ゆるスポーツ」を通じて、人生を楽しんでほしい

2024.04.01

経営・マネジメント

【インサイトナウ編集長対談】楽しくなるようにルールを自分で作ればいい。「ゆるスポーツ」を通じて、人生を楽しんでほしい

INSIGHT NOW! 編集部
インサイトナウ株式会社

スポーツへの参加障壁をなくし、誰でも「勝つ」可能性を秘めたスポーツが「ゆるスポーツ」 今では、企業でのイベントや企業研修にも取り入れられています。世界ゆるスポーツ協会の萩原拓也様に、ゆるスポーツの魅力とこれからの可能性についてお話をうかがいました。(聞き手:猪口真)

例えば、「トントンボイス相撲」は、声でプレイするトントン相撲です。プレイヤーの「トントン」という声に合わせてステージが振動し、紙相撲力士を動かすことができます。声を出すことで、高齢者に必要な「喉のリハビリ」になるスポーツです。「声を出そうね」ではなく、「声を出すことで動く力士で勝負しましょう」と言う。要は工夫次第なのです。目的のものを目的のまま言ってもやってくれない場合がある一方で、それを手段として使うような提案をすればやってもらえる可能性があります。このことも一つの事例として紹介できたらいいなと思って、いろいろな競技を作っています。

「トントンボイス相撲」のおもちゃ版をバンダイさんが作ってくれたので、老人ホームにそれを買ってもらっています。お年寄り向けのレクリエーションプログラムで、昔のニュースに音をつけながらその音源に合わせていろいろな動きをする競技もあるので、そういうものを見てもらいながら、自分たちなりのやり方でスポーツをどんどん取り入れてもらえるといいですね。

猪口 たしかにスコアボードがないと真剣味が出ないと言いますか、自分が今どういう状況なのか、勝っているのか負けているのかが分からないと何も分からないので、分かりやすいスコアボードを付けることはとても大事です。野球でもサッカーでも、スコアボードがない試合は想像できません。特に年配の方々のほうが、ハングリー精神があって積極的なのかもしれませんね。

萩原 年配の方のほうが勝ち負けを言いますね。

猪口 勝ち負けと言えば、僕の子どもが小さい頃には順位をつけない運動会がありました。

萩原 頑張らないですよね。スポーツをしてもどうせ負けちゃうから嫌だと言う子がいたとして、勝ち負けがつくからだめなのかというとそうじゃない。身体能力や経験の差にやって工夫や努力をしても負けてしまうようなスポーツのルールを変えたらいいい。勝ち負けが悪いわけではなく、その子が勝てるような、その子に合ったスポーツがあったらいい。運動が苦手で経験がなくても勝てる可能性があれば、その子だってきっと楽しいはずです。勝ち負けをなくしてしまうと普段勝っている子たちも楽しくなくなるし、それで負けている子たちが勝っても褒めてもらえるわけではない。どう見ても相手に負けているのに、「みんな同点でみんな優勝です」と言われても、逆に恥ずかしい気持ちになりますよね。

企業も研修として取り入れる

猪口 企業がゆるスポーツを取り入れるとどのようなメリットがありますか。

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