経営戦略構文100選(仮)/構文25:ストーリーからナラティブへの転換

画像: ぱくたそ

2020.06.29

経営・マネジメント

経営戦略構文100選(仮)/構文25:ストーリーからナラティブへの転換

伊藤 達夫
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

経営戦略の基本的な内容を解説していく内容です。構文という意味はバラバラに読んでもそれなりに意味がわかって読める、定型化されているということですが、読み物としてもそれなりに読めることを目指します。

ただ、現実がどうというより、「人々がその時代にどんな幻想を信じるのか?」ということがモノを売る際には必要なことです。

「一億総中流」というものは、マーケティング的にやりやすい状況を作り出していたと思います。画一的な東京化を夢見て、標準世帯のようなものがあって、みんな似たようなものを買い、暮らす。

ナショナルなブランドは圧倒的に有利ですよね。マスメディァ、特にテレビが支配的なパワーを持ち、人々を画一化した。学校教育が国語を作り出したように、テレビの言葉が、シーンが人々に理解の共通基盤を提供した。まるで神話のように。

でも、そのパワーも衰えて、今はネットをみんなが見ている。YouTubeを見て、Twitterを見て、Facebookを見ている。テレビよりも、身近な人たちの話の方が面白いこともあるし、何より自分たちの自分語りに注目が集まる可能性もある。その方が、よっぽど面白いですよね。

陰謀論的には、既成の秩序が乱れるので、それはそれで、元に戻そうとする作用もあるのでしょう。

しかし、一度、動き始めたら止まらない。人々は自分たちの生きたいように生きる。それを止めようとするものは、滅びゆくでしょう。コロナ騒ぎで人々の行動を制限するような言説がもてはやされ、自粛警察等が出てきたり、監視技術が隆盛を極めていますが、社会的にどのように人々の自由を保証するか、それが問題です。

解としては法ぐらいしか、権力を規制する手段はないのですが、なかなかプライバシー権が憲法に入りそうで入らないのはなんでなんでしょうね?

と、逸れましたが、このマスメディアからネットワークメディアへの移行、人々が自分の情報を思い思いに発信して、自分なりの「推し」を推していくということは、もはや止まらない流れなのでしょう。

悲しいこととしては、マーケットはほとんど米系プラットフォーマーに抑えられていて、日本のオリジナルプラットフォームの生き残りなんて「ニコ動」ぐらいしかないことでしょうか。2チャンネル改め5チャンネルでしたっけ?どこかの国へと行ってしまいましたね。

ちょっと時代を語り過ぎましたが、どうすれば儲かるように変わってきたかと言えば、自分の織りなす物語を自分なりに語ることをサポートすると、儲かります。

だから、銀行員みたいなたぬきにいびられる「集まれ動物の森」みたいなもんが流行るんでしょうし、自分で歩いて楽しめる「ポケモンGO」が流行るんでしょう。

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伊藤 達夫

THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。

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