就活「超売り手市場」の終焉 ~先輩からのフェイクニュースに気をつけろ!

2019.03.15

組織・人材

就活「超売り手市場」の終焉 ~先輩からのフェイクニュースに気をつけろ!

増沢 隆太
株式会社RMロンドンパートナーズ 東北大学特任教授/人事コンサルタント

人手不足倒産など圧倒的売り手市場が続く新卒学生の就活。形骸化がいわれる中、最後の経団連指針の就活解禁日、3/1を今年も迎えました。各大学や大都市では合説(合同企業説明会)が行われ、たくさんの学生であふれかえる・・・・・はずですが、実際何が起こっているのでしょうか。大学のキャリア支援の場から見てみたいと思います。

私が大学勤務を始めた15年前、リーマンショックが始まるまでは超売り手市場でしたが、2008年にリーマン破綻となる前から予兆は出ていました。これまでなら採用されるであろう学生が苦戦する例が出始め、採用への手ごたえが変わり始めたのです。まあしかしあくまで採否は個人がベースなので、まさかその後「超」氷河期と呼ばれるほどの事態になるとは思いませんでした。

今の採用環境はまだまだ圧倒的人手不足です。ただしそれは小売業や接客サービス、製造現場などに集中しており、学生から人気のある一般事務職や企画職などは、偏差値序列の高い大学でもきわめて限られており、むしろ大企業では派遣やアウトソースできる単純労働で正社員を雇う方が例外的となりつつあります。

・先輩からのフェイクニュース「就活は楽だった」
この手の「楽勝」情報はかなりまん延している可能性があります。リテラシーのない学生は、そうしたウソ情報を鵜呑みにしてしまい、勉強する内容も専門性も個性も違うにもかかわらず、「自分の就活も楽に違いない」という恐ろしい誤解をしてしまいます。

ちなみに楽勝だった先輩は必ずしもウソを言っているのではなく、単に自分の苦労を矮小化し、楽だった部分だけを強調しているのかも知れません。あるいは自分を大きく見せたいがために実際に悩んだ部分を見せない、良いとこどりの話をしているのかも知れません。いずれにしても、自らの進路への責任は自分にしかありません。フェイクニュースを信じてしまう程度のリテラシーは自己責任です。

私は戦略的コミュニケーションの講座も行っていますが、上手くしゃべることよりいかに情報を聞き取ることができるかを重視ししています。実際面接練習でも自分が言いたい事ばかりセリフを丸暗記して臨み、質問の主旨やニュアンスが違っても全く対応できない、棒読みプレゼンになってしまう学生はたくさんいます。

採用環境が厳しくなれば、状況を読み違える学生からそのツケは回るでしょう。ぜひ油断せず、成果目指して頑張ってほしいと思います。

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増沢 隆太

株式会社RMロンドンパートナーズ 東北大学特任教授/人事コンサルタント

芸能人から政治家まで、話題の謝罪会見のたびにテレビや新聞で、謝罪の専門家と呼ばれコメントしていますが、実はコミュニケーション専門家であり、人と組織の課題に取組むコンサルタントで大学教授です。 謝罪に限らず、企業や団体組織のあらゆる危機管理や危機対応コミュニケーションについて語っていきます。特に最近はハラスメント研修や講演で、民間企業だけでなく巨大官公庁などまで、幅広く呼ばれています。 大学や企業でコミュニケーション、キャリアに関する講演や個人カウンセリングも行っています。

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