Amazonさん、それはAIとは呼ばないのでは?

2017.09.20

営業・マーケティング

Amazonさん、それはAIとは呼ばないのでは?

日沖 博道
パスファインダーズ株式会社 代表取締役 社長

世の中、第3次AIブームだそうである。発表された事例の中には「それはAIじゃないだろう」と突っ込みたくなる「AIもどき」のサービスやシステムがあるのも事実だ。そんな中、世界最大のEコマース、Amazonの有名なリコメンデーション機能もAI活用の事例として扱われているが、素朴な疑問を呈したい。

最近、NHKが「AIに聞いてみた どうすんのよ!?ニッポン」というスペシャル番組の中で、「社会課題の解決を目指すAIを開発した」と称して、5000種類、計700万件超を超える公的データを解析した結果を公開していた。番組内容自体は面白かったのだが、これはビッグデータの解析に過ぎないなと思っていたところ、世の中でもそうした指摘が多かったらしい。

http://toyokeizai.net/articles/-/182300

http://diamond.jp/articles/-/136897

話は変わって、アマゾン ウェブ サービス(AWS)のHPの冒頭には次のような文言がある。

「Amazon では、20 年以上にわたって人工知能の分野での大規模な投資が行われてきました。お客様にご利用いただいている多くの機能は、機械学習の力によって生み出されたものです。Amazon.com のリコメンデーションエンジンは、機械学習 (ML) を使用して構築されていて…」。

この文章を素直に取れば、Amazonで使われているリコメンデーションには機械学習をベースとするAI(人口知能)機能が搭載されていることになる。本当だろうか。もしかするとAmazonの定義する「人工知能」や「機械学習」というのは世の中でいうものと少々違うものなのかと疑念が浮かぶ。

なぜこんなことを言うのか。小生も数多いAmazon Primeユーザーの一人であり、その便利さは骨身に沁みている。しかしそのリコメンデーションに関しては時折だが首をひねらざるを得ないものがあるからだ。

具体的に言おう。例えばインクジェットプリンターをエプソン製からキャノン製に買い替えた時のこと。併せてインクカートリッジのセットも幾つか買っておいたので、数週間後に同じ機種用のインクカートリッジが幾つかリコメンデーションされた時には「さすがにそんなに早くはなくならないよ」と苦笑いするだけだった。しかし、しばらくした後でインクジェットプリンター本体がリコメンデーションされた時には「なぜだ?買い換えたばかりだぞ」と興ざめしたものだ。

ついでに言えば、たまにだが、以前使用していたエプソン製用のインクカートリッジがリコメンデーションされることもある。「もう使っていないことぐらい推測しろよ」と言いたくなる。

同じようにPCを買い替えた時にも、数か月後に同機種および類似機種のPCがぞろぞろとリコメンデーションされた。やはり「おいおい、そんなに何台も要らないよ」と突っ込みたくなってしまう。

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日沖 博道

パスファインダーズ株式会社 代表取締役 社長

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