安倍内閣改造後支持率と格闘技視聴率

2017.08.08

組織・人材

安倍内閣改造後支持率と格闘技視聴率

増沢 隆太
株式会社RMロンドンパートナーズ  東北大学特任教授/人事コンサルタント

改造後の内閣支持率は44%を超えたとのこと。少なくとも政権浮揚に改造の効果は出ているようです。もっともこの先この水準が維持できるかどうかは全く別物で、むしろスキャンダルなどは発足した後でばらばら出始め、政権の足腰を弱めていきます。まだまだ政権として、安心できるものではないのでしょう。ただし、8ポイント以上の支持率回復という数字は認められるべきで、目標達成は今の時点で成功とみるべきです。

総合格闘技はスポーツであり武道である一方、エンターテインメントとして消費されるのも事実。エンタメとしての評価は試合内容だけでなく、盛り上がりも大きく影響します。かつての超人気格闘技番組・PRIDEの全盛期のような、スーパースターの激突!のわくわく感は感じることがありませんでした。

演出に力を入れても、それが結果として裏番組と比べ視聴率を得られなかったということは、アピールしなかったという意味と解釈すれば、エンタメとして成功とはいいがたい結果といえるでしょう。


・コミュニケーション戦略の限界
地味な布陣で返って支持を得られた安倍新内閣と、派手な演出をしたにもかかわらず、それがアピールしなかったRIZIN。コミュニケーション戦略の成否が出たといえます。

それは説得力の違いです。残念ながらフジテレビの演出方法は、かつてのPRIDE全盛期の呪縛から進化したとは感じません。有名人動員や煽り映像でいくらアピールしたところで、視聴者や観客は本質以外の部分で判断をしませんでした。今の客を甘く見てしまったのかも知れません。

「○○さえやっておけば良い」という思考、というか思考停止はコミュニケーション戦略の反対です。新内閣で一定の支持率高上が見られたのは、「人気者を大臣にすれば良い」とい安易な判断をしなかった結果と考えられます。視聴者や選挙民がどこまで本質を評価するかについてはプロでも正確な答えは得られないでしょう。しかし「仕事人内閣」と自称するだけでなく、それを説得する人選をしたことは、コミュニケーション戦略に合致し、少なくとも今時点の結果となったといえるでしょう。

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増沢 隆太

株式会社RMロンドンパートナーズ  東北大学特任教授/人事コンサルタント

芸能人から政治家まで、話題の謝罪会見のたびにテレビや新聞で、謝罪の専門家と呼ばれコメントしていますが、実はコミュニケーション専門家であり、人と組織の課題に取組むコンサルタントで大学教授です。 謝罪に限らず、企業や団体組織のあらゆる危機管理や危機対応コミュニケーションについて語っていきます。特に最近はハラスメント研修や講演で、民間企業だけでなく巨大官公庁などまで、幅広く呼ばれています。 大学や企業でコミュニケーション、キャリアに関する講演や個人カウンセリングも行っています。

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