アピールの誤解  土下座で交際してくれることはありません2017

2016.07.20

組織・人材

アピールの誤解  土下座で交際してくれることはありません2017

増沢 隆太
株式会社RMロンドンパートナーズ  東北大学特任教授/人事コンサルタント

2017就活もいよいよピークを過ぎましたが、まだ内定(内々定)がない人や、本命をあきらめずに活動中の学生もいることでしょう。最終面接に限らず、意欲のアピールは決定的に重要ですが、だからといって意欲のカラ回りで内定は取れません。戦略的コミュニケーションでは目的達成こそ重要なのです。

意欲が悪いのではありません。採用を決めるのはそこではないことを忘れているのではないかという指摘です。戦略的就活において目的が決定的に重要なのは、常に相手視点に立った、相手の感情や相手の立場を反映させることがなければ戦略が成就しないからです。


・面接でアピールすべきこと
少なくとも相手にとって交際(採用)するメリットを訴えましょう。

 「能力がある」
 「利益をあげられる」
 またはそれらの「可能性がある」

ことを伝えるだけです。至ってシンプルですが、ビジネスの場で求められるのは情緒的な思い込みというゆがんだ意欲ではなく、冷静に相手(=お客様)のことを考えられるマインドでしょう。

自己アピールの目的を再度点検して下さい。相手の目線に立っていますか。そうでない自己アピールはどこまで行っても単なる自己満足です。それを聞く(読む)人にとって、何ら目を引くことは無いでしょう。どうしたら相手に納得してもらえるアピールになるか、正に企業研究が必要なのです。わかりもしない相手に惚れるのは、しょせん見た目だけ、外見だけ気に入った「一目ぼれ」に過ぎません。

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増沢 隆太

株式会社RMロンドンパートナーズ  東北大学特任教授/人事コンサルタント

芸能人から政治家まで、話題の謝罪会見のたびにテレビや新聞で、謝罪の専門家と呼ばれコメントしていますが、実はコミュニケーション専門家であり、人と組織の課題に取組むコンサルタントで大学教授です。 謝罪に限らず、企業や団体組織のあらゆる危機管理や危機対応コミュニケーションについて語っていきます。特に最近はハラスメント研修や講演で、民間企業だけでなく巨大官公庁などまで、幅広く呼ばれています。 大学や企業でコミュニケーション、キャリアに関する講演や個人カウンセリングも行っています。

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