「過剰反応社会」を生きのびるコミュニケーション・スキル

画像: PhotoAC acworks

2015.11.18

ライフ・ソーシャル

「過剰反応社会」を生きのびるコミュニケーション・スキル

日野 照子
フリーランス ライター

感情を衝動的に書きこむクレイマーに忖度しすぎる「過剰反応社会」。必要なのはコミュニティの大きさに合わせたコミュニケーション・スキルを身に付けることではないでしょうか。

確かに、ネットのあちらこちらで起こる小さな炎上騒ぎを見ていると、これに当てはまるケースは思いのほか多いように思います。最初の発信者が当事者だったとしても、炎上していく中で怒っているのはおおむね当事者ではない第三者です。この「怒っているのは当事者ではない」ことが、案外キーポイントになります。

ツイッターで炎上しがち(本人談)な小田嶋隆氏が、先の報道首都圏の中で炎上に対し、『当事者には謝るけど、野次馬には絶対に謝らない』ということを言われていました。『当事者の意見を第一に置くべきで、尻馬に乗っている人たちの声に動かされない方が、結果としては正しいところに着地できるんじゃないか』というのがその趣旨です。

「当事者には謝るけど、野次馬には謝らない」というのは、まさに今のネット社会に適したコミュニケーション・スキルではないでしょうか。クレイマーを「世間」という漠然としたものととらえず、本当に害をこうむっている人とそうでない人を分けて考えるところからはじめれば、適切な解決策を考えられるようになると思うのです。

「過剰反応社会」というような社会問題を語るとき、どうしても他人の感情や思考を変えようと言う方向に話が向きがちですが、万能感を抱き、なんでも言っていいと「誰かが思う」ことを変えるのは難しいものです。相手が変わることを期待せず、受け手としてのコミュニケーション・スキルを身に付けることが、過剰に反応せずに対処できるようになる近道だと思います。

参考書籍

*1福村出版「現代社会と応用心理学5クローズアップメディア」日本応用心理学会企画、浮谷秀一・大坊郁夫編

*2 文芸春秋「「自分メディア」はこう作る!大人気ブログの戦略的運営記」ちきりん著

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日野 照子

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INSIGHTNOW!では、長年の会社生活で培った男社会や組織への疑義から、女性の社会進出やこれからの仕事、働き方などのコラムを書いています。

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