直感でわかる仮説思考5/​ 一般的「仮説思考」とこの章の「仮説思考」の違い

2015.06.22

経営・マネジメント

直感でわかる仮説思考5/​ 一般的「仮説思考」とこの章の「仮説思考」の違い

伊藤 達夫
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

ロジカルシンキングスキル全般を「直感でわかる」ようにお伝えしていきます。今回は仮説思考を解説します。


さて、ここまで説明したことを少しまとめてみます。

人は期待して生きている。こんなことが起きたらいいな、こんなことになったら困るな、と。それに反する状況、合致する状況が見えてくると、過去にこういうことをしておけばよかったと後悔したり、期待通りに行動してみたりする。これはほとんどの人がやっていることなので、特に難しくありません。仮説を出す作業はこれとほとんど同じことをしている。

ただ、過去の行動を修正することはできないので、それを現在の行動の修正に適用するのは少し難しい。ここに1つ目の仮説を立てる壁がある。

もう1つ難しいことは、実務上は会社が何をすればいいか?を考えるのが仕事であること。自分は会社と一心同体ではないし、経営者でもないので、会社の体験が分かっているわけではない。

自分が期待するのは簡単だが、他人、ビジネスマンの場合は会社になりきって期待するのは少し難しい。特に自分が空気が読めないという自覚がある人は難しさが増してしまう。

ここを越えるためには、他人の行動を真似してどんな期待があるのかを感じる訓練をしてみるといいでしょう。もしくは誰かと一緒に遊んでみること。スポーツをしてみること。そうすると、自分や他人がどんな期待をしてどんな行動をしているかが単純で分かりやすいです。

空気を読んだり、他人が何を見て何を期待しているか、どんな仮説を持っているのか、持ちうるのかは難しいのですが、すべてここまで説明したことの延長にあります。

この延長上で会社がどのような期待を抱くのかが感じられるようになっていきます。その上で、「今現在」がその期待が叶いそうな状況なのか、期待に反するような状況なのかが見えてきます。そして、どんなことをすればいいのかがわかるようになってくるのです。

以上がここまでのまとめです。

いわゆる一般的な仮説本では、論理的にしないといけないとか、全体観を持たないといけないとか、結論から考えるべきだとか、事実に基づいて正しくないといけないとか、いろいろ出てくると思います。そういったことはここまでではほぼ書いてありません。

しかし、いわゆる仮説本に書いてあることを実践したとしても仮説を立てられないとすれば、その壁はここに書いてきたことにあるでしょう。というか、むしろここに書いてあるようなことを越えようとしなければ仮説を立てらない学生のほうが多かったと私は思っています。

でも大丈夫です。

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伊藤 達夫

THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。

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