アンチ・エイジングとは。その、おかしな考え方について。

2013.08.06

組織・人材

アンチ・エイジングとは。その、おかしな考え方について。

川口 雅裕
NPO法人・老いの工学研究所 理事長 /一般社団法人「人と組織の活性化研究会」理事

中高年やシニアが考えるべきなのは、エイジングによる価値である。(NPO法人「老いの工学研究所」のHPに掲載したコラムを転載しました。)

“アンチ・エイジング”は、中高年やシニアの居場所探しのようにも見える。自身の年相応の価値を見出せないので、今までと同じように若者と一緒に振る舞おうとする。年の功を発揮する自信がないので、若者と同じ役割を果たすしかなく、そのために若々しく見えようと頑張っている。エイジングを果たした者としての居場所が分からず、今までの場所に居座り続けようとしているように見えるのである。そんな、若さを若者たちと競おうとするようなアンチ・エイジングは、若い世代にとって鬱陶しいものでしかない。肉や酒や楽器に古いものの価値があるように、人にも年を取ればとるほど価値が出てくる部分がある。本来はそこを自覚し、磨き続け、異なる役割を果たすことが、世代間が協調する道というものだろう。

今どきのアンチ・エイジングは、周囲からは「期待はずれ」であり、若い世代からは「鬱陶しい」ものとなっている。中高年やシニアが考えるべきなのは、アンチ・エイジングではなく、エイジングによる価値である。エイジング・ビーフになるか、安売りの輸入牛肉になるか。長期熟成されたウィスキーになるか、安売りウォッカになるか。十分にエイジングされた良品になるか、技術のない国の激安家電になるか。それを選ぶということだ。

高齢者研究のNPO「老いの工学研究所」

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「高齢社会、高齢期のライフスタイル」と「組織人事関連(組織開発・人材育成・人事マネジメント・働き方改革など」)をテーマとした講演を行っています。

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