ITと医療を結ぶ架け橋に

企業に勤めながら、異業種交流を通じて、または資格取得に励み自己研鑽に努めるサラリーマンは少なくない。仕事で成果を出すことを目標にすることは、やりがいやモチベーションアップにつながるが、スランプ時のためには、心を切り替える意味でも趣味の世界を持つとか、または本業とは少し離れた分野で自分を鍛錬する場を持つことは日々の生活に活気と彩りを添える。

ITの分野で技術者として付加価値をつけるというやり方を、月足は60歳で定年した後も嘱託として九州営業所で仕事を続けるアシストの先輩社員、野田義晴から学んだという。
「コンサルティング事業部に再入社したときに、野田さんはちょうどそれまでアシストには確立されていなかったセキュリティ分野で、地道に活動し、セキュリティサービスを一から立ち上げられました。管理職ではない技術職は、ある程度の年齢になったら自分で仕事を作っていかなければなりません。それを野田さんが実現されていました。医療という特定の業種に特化した活動を行うにあたって、そんな野田さんの仕事の仕方に影響を受けたこともありました」

文系大学出身にもかかわらず、入社以来技術に配属され、最初の2,3年は技術職としてやっていけるのか不安な日々を送っていたが、そんな不安が晴れたのは、あるお客様向けの教育セミナーで、アンケートの結果やコメントにとても好意的なことが書かれているのを見たときだった、と月足は言う。そしてスランプのたびに励ましをくれる人との出会いが必ずあった。

「ベンチャー企業に自信満々で転職して失敗したり、その後の仕事で自信を失っても、いつもかならず、何か良い出会いがあり、助けていただいたりしました。ですから落ち込んだときなどは、“頑張っていれば、誰か見てくれている”という言葉を思い出してがんばるようにしています。これはベンチャー企業で働いていた時に一番お世話になった、癌で亡くなられた方から言われた言葉です。私がベンチャー企業を辞めて転職活動で苦労している時も、心配してずっと連絡をくださり、叱咤激励してくれました。ビジネスライクならプロジェクトが終了すれば関係は切れるのが普通です。でもその方はプロジェクト終了後もずっと声をかけてくださったのです。他にも、仕事を通して出会った方々といまだにプライベートでのお付き合いが続いていることなど、20年間の会社生活を振り返ると、仕事の内容というよりも人との出会いが自分にとってとても貴重であり、“良かった!”と思えます」。だからこそ、仕事を通して出会った人々と、自分もビジネスライクではない関係を築きたいと月足は言う。

「医療分野はIT化が遅れています。先生方へも、時には手厚すぎる支援が必要な場合もあります。でも、その活動を『利益ではなく医療への貢献』、と考えて行動するようにしています。今、医療情報の二次利用の分野でQlikViewの知名度が上がってきています。志村先生をはじめとした、九州での地道な活動が実を結び、全国的に名前が知れてきたという手応えも感じています。これまで学んできたことを九州だけで終わらせるのはなく、全国の医療分野に展開したいですね」

社会貢献は無償奉仕である必要はない。真に役に立つもの、人を幸せにするものには誰も代価を惜しまないだろう。ITと医療を結ぶ地道な活動で結果的に医療分野でのビジネスが拡大すればそれに勝ることはない。貢献とやりがいが両立する、月足が目指すのはそんなWin-Win関係なのだ。

文責: 株式会社アシスト 広報部 喜田 真弓
お問合せ:press(アットマーク)ashisuto.co.jp
     03-5276-5850

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