「はたらきたい。」を形にする

2012.12.19

仕事術

「はたらきたい。」を形にする

喜田 真弓

営業マンの業績は売上によって計ることができるが、技術やサポートとなると数値としての評価は見えにくい。しかしアシストのように顧客サポートあってのソフトウェア販売会社では、技術者の努力なしに顧客満足度を上げることはできないため、技術貢献賞を設け、期ごとに各部門で該当する社員を表彰し技術者の士気を鼓舞している。

その受賞者の1人が情報基盤事業部の大里である。米国ニューヨークに本社のある独立系BIベンダー「Information Builders社」が開発したソフトウェアWebFOCUSの技術を担当している。成約後のお客様を担当するポストセールス活動を中心としているため、お客様環境の構築、サポートをメイン業務としながら、プリセールスのフォローも行う、忙しい毎日だ。

「お客様がBIツールの環境構築をすばやくできるよう支援したり、レポート開発のフォローにあたっています。アシストはWebFOCUSの日本の総代理店なのですが、お客様から、アシスト=メーカーとして接せられる時も多いです。製品のバージョンアップ時などは特にお客様からも社内からも問い合わせが増えますし、以前のバージョンの知識のまま対応していると、思っていなかったところで仕様が変更されているので、トラブルにならないよう注意深く対処する必要があります」

大里が就職活動をした2008年は、たまたま就職難になる前で、内定は比較的簡単にもらえた時期だったという。

「家族を含め周囲からは大手企業がいい、有名企業に就職しろ、といった声が圧倒的に多かったので、アシストに内定をもらってからも悩みました。そんな時に、糸井重里監修の『ほぼ日の就職論“はたらきたい。”』という本を読んだのです。この中で、“就職”という節目の選択(デザイン)だけ自分で決めて、あとは覚悟を決めてとにかく一生懸命にやってみる。ダメだったらその時また考えよう、というようなことが書いてあったんです。それから糸井重里さんが、「はたらくこと」がどういうことなのかを考えるのは「大切にしてきたもの」が何かを考えることに他ならない、と書いていて、アシストの企業理念である『哲学と信念』が、自分の大切にしていることとマッチしていたので、アシストなら自分らしくいられそうだなと思いました。なので、いくつか内定をいただいたのですが「アシストで働きたい」という想いが心のどこかでありました。最終的にその背中を押してくれたのは、母の、“アシストなら入社式の日に笑顔で出ていくあなたを想像できる”、という一言だったと思います」

その母の言葉通り、アシストに入社してから大里は充実した日々を送っている。
「本当恵まれた環境で、伸び伸びと仕事をさせてもらっていると感謝しています。毎日が充実しているのも、先輩や後輩、同期に恵まれ、そういう人たちと一緒に仕事をさせてもらえているからで、楽しくないわけがないといった感じです。自分自身も大切ですが、アシストには“この人のために頑張ろう”と思える人がたくさんいるので、誰かのために頑張っている時は、イキイキと調査をしたり・・・ということも多いです。それがあるので自然とお客様に関しても、“この人のために頑張ろう”、と自分が思えるよう、いい関係を作るということに焦点を当てられるのだと思います」

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