人はなぜ「クチコミ」するのか?

2012.08.13

営業・マーケティング

人はなぜ「クチコミ」するのか?

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

インターネットは、一般庶民の私たち誰もが、いつでもどこでも、様々な情報を簡単に収集することを可能しました。 同時に、私たち個人がそれぞれ自由に、社会に向けて「情報発信」することを簡単にしました。

なお、購入した商品が大きく期待はずれだった場合、「かわいさあまって憎さ百倍」ではないですが、極めて強い、ネガティブな口コミが撒きちらされる可能性が高くなります。

2 「良いものを選んだ自分は偉い」という自己顕示をしたいから

人は、各自の好み、価値観や感性に基づいて、なんらかの製品を選択します。したがって、ある製品を購入することは、その人自身のパーソナリティやセンスの良し悪しを示すものだと言えます。

映画や音楽、演劇などについて、積極的にクチコミをしたがるのは、

「こんな良いものを楽しんでる私ってセンスいいでしょう?」

ということを周囲に知らしめたいという

「自己顕示欲求」

が根底にあります。

これは、フェイスブックなどのソーシャルメディアにおいて特に頻繁に観察されるクチコミですね。

自己顕示は、自分を良く見せたい、認められたいという心理から行なわれるもの。誰もが持つ「社会的欲求」であり、これを否定するものではありません。
(振り返ってみれば、私自身結構やってますw)

3 相手を喜ばせたい、相手の役に立ちたいから

1や2の理由のように、自分のためではなく、他の人に教えてあげることで、

「相手に喜んでもらいたい、役に立ちたい」

という「利他意識」からもクチコミが行なわれます。

これもまた、社会という集団を形成・維持するために、お互いを助け合うことが必須であることから、私たちのDNAに深く刻み込まれた心理です。

4 その情報がとても興味深い、面白いから

オリンピックで、

「○○選手がメダルを取った」

といったことがクチコミされやすいのは、オリンピック自体が4年に1度のスポーツの祭典という希少価値あるテーマであり、そこで「メダルを取る」というニュースは、とても興味深く、面白い情報だからです。

あるいは、ソフトバンクの「犬のお父さん」のような奇妙なテレビコマーシャルがクチコミされやすいのは、純粋に面白いからです。

要するに、とても興味深い情報や面白い情報は、誰かに語らずにいられない力を持っているのです。言い換えると、上記のような情報や広告こそが、

「話題性のある(クチコミされやすい) コンテンツやクリエイティブ」

と呼ばれるわけです。

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なお、近年は、

「クチコミに対してなんらかの報酬を支払う」

という仕組み・仕掛けが展開されているため、口コミをする第5の理由として

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有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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