「信頼」が最高の生産性を生む!

2012.02.24

ライフ・ソーシャル

「信頼」が最高の生産性を生む!

寺西 隆行
(株)Z会

自分の成績を上げたい! 組織の業績を伸ばしたい! というときの一つのソリューション。 それは「他人・他部署を信頼すること」。

これで最高のサービス生産性が生まれるはずです。

蛇足ですが…そもそも勤務先の機器は勤務先所属のものですから、全ては勤務先の方針・意図を代弁しようとして、のものでなければならないはずで…だから、雇用されている方は、機器を「使わせていただいている」という意識が先。メールの中身を調べられることに“声高に反論”するのは筋違いだと思っています。
僕も、雑談染みたメールのやり取りもゼロとはいいませんが(苦笑)、かといって調査されても平気(というか、仕方ない)という意識です。

閑話休題。
橋下市長のメール調査を例に出しましたが、他にも「信頼」が出来ていないせいで、生産性を低下させている例はいろいろありますよね。

新しいシステムのことは全くわからないので億単位の案件には首突っ込まないくせに、既存の物流のことは数万単位の「ちょっとした改善案件」でも「ほんとに効果があるのか」という担当外からの意見が先へ進めることを止めたり。
Web全体のことなんて全然わかってないのに、1000ページある全サイトをリニューアルしようとしたとき、自分が関係する「1ページの一部分」だけ見て「ここは前のママの方が“絶対に”いい。止めてくれ」という意見が進捗を遅くしたり。
部下を信頼していないから、何でも自分でやって部署の生産性を高めることができなかったり。
他部署を信頼していないから、各部署の細かなこと(かつ、これまで経験があるため、自分自身に知識があること)にまで首を突っ込んだり。
(↑これ、大人数の会議(ましてや最高意志決定機関)でやられると、とっても生産性を落としますね…)。

組織を信頼していないから、「根回し」「調整」と言う言葉への嫌悪感ばかりが先に立ち、気づいたら勝手な持論(そして「聞こえのいい正論っぽいこと」)を展開するばかりで周りの協力を得られず、それを自分のせいとも思わず、組織を通じてのパフォーマンスをまったく発揮できなかったり。
上司を信頼していないから、上司に提出した案件を、毎日のように「あれ、どうなりました?」と聞き、上司を怒らせ、部署内の雰囲気を壊したり(苦笑)。
お客様を信頼していないから、サービスを説明するときに、自分中心の言葉になり、結果お客様に理解されるまでとっても時間がかかる話し方になったり。

いろいろ思い当たる節、ありませんか?
そして、自分自身も、同じことをやった過去体験、ありませんか?

冒頭で、東大合格者の皆さんの話を持ち出しました。
彼らはまだ10代。親からいろいろ言われ、(気持ち的に)信頼できなかった時期も、きっとあることと思います。

でも、「合格者」は、最後には「感謝」という言葉に行き着いています。
僕にはこう見えます。
「難しい課題に挑戦する人(組織)は、自分で極限まで頑張る上に、他を「信頼」することで、最高の生産性を生んでいるんだ」と。

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寺西 隆行

寺西 隆行

(株)Z会

文部科学省広報戦略アドバイザー 経済産業省「未来の教室」教育・広報アドバイザー 三島市GIGAスクール推進アドバイザー 等

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