自動化される顧客情報収集

2007.10.24

IT・WEB

自動化される顧客情報収集

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

今日は、技術革新が顧客情報収集の自動化を 可能にしつつあるという話です。

「CRM」(Customer Relationship Managment)

「ワン・ツー・ワンマーケティング」

は、詳細な顧客情報に基づき、
適切な個別対応や提案を行うことを通じて、
良好な関係を形成・維持するもの。

その結果として、
長期的な収益を向上させる考え方です。

「CRM」や「ワン・ツー・ワンマーケティング」
は単なる流行り言葉ではありません。

これからの経営・マーケティングの核となるものです。

なぜなら、製品自体の機能・品質では、
競合との差異を生み出しにくくなっている今、
顧客に対する理解の深さ、密着の強さが多くの企業における

「成功の鍵」

だからです。

問題は、個人情報保護法のしばりや、
ユーザー側のプライバシー意識の高まりによって、
個人情報の収集がますます困難になってきたことですね。

性、年齢、職業といった基本的な情報でさえ、
ストレートに聞きにくい。

また、まともに答えてくれないこともが多い。
(年齢はさばを読むなど・・・)

そこで、進展する情報技術によって顧客を自動識別し、
また情報として蓄積する仕組みが開発されつつあります。
(日経MJ、2007/10/10)

例えば、NECソフトの年代・性別推定システム、

「フィールドアナリスト」

は、デジタルカメラを利用した顔認識技術を応用して、
顔の輪郭やしわ、たるみから、

「年代」「性別」

を瞬時に判定することが可能。

その精度は性別判定で9割だそうです。

このシステムと接続されたデジタルカメラを
リアル店のあちこちに設置しておけば、
売り場毎・時間帯毎にどんな性別・年代の人が多いかを
分析することができるようになります。

あるいは、POSデータ(購買データ)と
組み合わせることによって、より詳細な購買分析が可能。

同様の情報を人手で調査・収集しようとすれば、
1日あたり数十万円かかりますが、このシステムは、
カメラ1台につき年間使用料200万円ということですから、
決して高いものでありません。

同システムが発売されれば、
導入する小売店が結構多いかもしれません。

また、映画「マイノリティリポート」の一場面を
思い出させるシステムも登場してます。
(主演のトム・クルーズが、屋外看板の前を通ると、
彼を個別認識して看板の中の人物が話しかけるシーンが
ありましたよね。)

三菱電機が開発中のシステムは、
通行客の性別と人数を顔認識システムで判断し、
客層にあった情報をディスプレイに表示することが
できます。

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松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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