主婦の購買琴線/最前線 (洗剤編)

2010.07.19

営業・マーケティング

主婦の購買琴線/最前線 (洗剤編)

片桐 かほり

主婦の井戸端会議は販促ネタが豊富な宝の山!そんな会議をソースにして主婦の購買琴線の最前線をお伝えします。今回のお題は「洗剤」。

8位の「アタック 高活性バイオEXジェル」(花王)は、におい汚れをしっかり除去。
10位の「ボールド香り長続きジェル1kg」(P&G)は、柔軟剤入りで香りもGOOD。
このボールドが最近伸びているらしい。
消臭効果や香りで攻めてこられるのにも弱いのである。

香りといえば、以前に大ブームになった柔軟剤がある。
P&Gの「ダウニー」。

2009年秋にP&Gジャパンから衣類用洗剤「ボールドダウニーエイプリルリフレッシュの香り」が数量限定で発売されたが、10位のボールド香り長続きジェル(P&G)にはこのダウニーと同じ香りが使用されている。

「香り戦略」というのは案外よいかもしれない。
男女問わず、好きな香りのランキングを見るたびに「石鹸の香り」が一番人気であった。
(生憎そのデーターは今もちあわせていなのが残念)
だったらさぞかし石鹸の香りの香水が多いのかと思いきや、それがない。

石鹸の香りで有名なジバンシー「プチサンボン」は香りの飛びが早く持続性がないのが難点である。その他の商品も石鹸の香りに近いものはあるが若干違う。(ここは感性なので人それぞれではあるが)

意外にハマる香りが少ない。

そういった状況だから、少し良い香りが出るとカブりまくる。
ユニかぶりも嫌だが香りのかぶりも嫌なものである。

やはり「オリジナリティー」を感じさせたいのが主婦心、否、主婦というよりも女心であろうか。

主婦の購買琴線を読み解くときに注意しなければならないのは、主婦は「変幻自在」であるということ。

昔、黒沢年男さん(現・黒沢年雄)という歌手がヒットさせた「時には娼婦のように」という歌が思い出される。
そのあまりにも性的にきわどい歌詞のために日本民間放送連盟から要注意歌謡曲指定制度にて「時間帯・視聴対象により要配慮」という扱いにされたそうだが(wikiより)、主婦はいつでも主婦という訳ではなく、時には女になったり、母になったり、はたまた娼婦になったり?と心模様が変わるのだ。
(そういった角度から主婦の購買琴線の研究をするのは面白いのではないか、と思う。)

だからこそ、1つの商品の特化方法も色んな角度から攻めていけるはずだ。

しかし攻められて喜ぶのは私たち主婦である。

何も斬新なものを求めているのではないが、その商品の「核」となる役目を果たしてくれるもので、更に他の機能をもったもの、それらのクオリティーが高く素晴らしいものであれば、それが格安でなくても購買行動を起こすのである。

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