ネットのファスト風土化と、なんてことはない情報に価値がある話

2010.06.22

IT・WEB

ネットのファスト風土化と、なんてことはない情報に価値がある話

安田 英久
株式会社インプレスビジネスメディア Web担当者Forum編集長

今日は、「ファスト風土化するネット」の話題を。いろんな場所で似た景色ばかりになっているリアルと同様に、ネットでも「見たような場所」ばかりになってきているような気がしませんか?

御社が顧客に提供できる「価値」はたくさんあるはず

先日のコラムウェブには編集力が必要だにも通じるのですが、「自社がどんな価値を顧客に提供できるか」を突き詰めてコンテンツ化していくことで、各サイトの価値が上がっていくはずです。

少し話題が変わりますが、私はこの週末に、父の日の贈り物をネットで手配しました。ここ数年、父の日は毎年、福井県にある生さば寿司の萩さんで送っていて、今年も利用させていただきました。

ネットでも人気の萩さんですが、それはもちろん、商品である鯖寿司が絶品であること、つまり非常に大きな「価値」を提供できているからでしょう(本当においしいのです)。しかし、そういった「商材がもたらす直接的な価値」だけが「顧客に提供する価値」かというと、そうではありません。もっと小さな「ちょっとした価値」はどこにでもあるはずです。

たとえば萩さんを例に挙げると、次のような情報も「価値」です。

 ・「父の日に喜ばれる」「大阪人に食べさせると喜ぶ」といった商材の利用方法
 ・「芸能人でこんな人が食べた」という話題の提供
 ・素人でも参考にできる調理法や鯖の加工法
 ・サバそのもののうんちく
 ・鯖寿司という食べ物のうんちく
 ・塩や米のうんちく
 ・鯖寿司以外のサバの食べ方の、懐石料理店ならではの情報
 ・懐石料理店という業態の裏側の話
 ・福井という地域の歴史やうんちく

「売るための文句」として使われることが多い要素も、その情報そのものが価値になるものです。

また、それこそ、なかの人からみると「え? そんなくだらないことが情報になるの?」というような、プロにとって当たり前で基本的なことが、一般の人には価値があることが非常に多いのです。上記以外にも、板前さんがお客さんに話して喜ばれる「ちょっとした話題」は山ほどあることでしょう。

そういった「ちょっとした」「自分には当たり前の情報」を、サイト上でそれぞれ単独のコンテンツとして、少しずつ出していくというのはいかがでしょうか。そうすることで、あなたのサイトは「そのテーマの情報が詰まった小さな情報誌」になり、サイト全体の価値が上がっていくのです。

            ◇     ◇     ◇

余談ですが、萩さんの鯖寿司はびっくりするおいしさで、自宅で(奥さんが)鯖寿司を作るほどの「サバイーター」(しかも鯖好きの大阪人)である私が惚れ込んでいる絶品です。「ネット通販でそんなにおいしい押し寿司が食べられるか?」と疑問の方、ぜひお試しください。この時期は鰺寿司もおいしいですよ。

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