ネットのファスト風土化と、なんてことはない情報に価値がある話

2010.06.22

IT・WEB

ネットのファスト風土化と、なんてことはない情報に価値がある話

安田 英久
株式会社インプレスビジネスメディア Web担当者Forum編集長

今日は、「ファスト風土化するネット」の話題を。いろんな場所で似た景色ばかりになっているリアルと同様に、ネットでも「見たような場所」ばかりになってきているような気がしませんか?

ファスト風土がネットにも?


「ファスト風土」という言葉があります。ファストフードにかけた造語で、多くの地域で同じような風景になっていく様子を指しています。

多くの地方都市で駅前に立って周囲を見回すと、どこでも同じコンビニ、ファミレス、チェーンのドラッグストア、大手都市銀行があり、消費者金融の看板が並んでいます。また、郊外を車で走ると、さらに大型ショッピングセンター、家電量販店、カラオケ屋、パチンコ屋、レンタルビデオ屋と、どこへ行っても似たような景色です。

「ファスト風土」という言葉は、そこから生活や家族のあり方、人間関係といった社会の状況を論ずるものですが、ファスト風土をウェブにからめたおもしろい意見を目にしました。日流eコマース5月27日版の編集後記での下山編集長の文章です。

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 思い出の店がコンビニ、牛丼チェーン、ドラッグストアなど、どこにでもある店ばかりになっていて、街に「顔」がなくなっている。

(中略)

 似た現象がネットでも起こっているのではないかとふと思った。キーワード検索してみても、前に表示されていた店がない。幅を利かせているのは大手企業の広告と有名店ばかり。

(中略)

 低価格合戦、広告・SEO、モールの独占でギスギスしてばかりいては、ネットも街の魅力がどんどん薄れていく。
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たしかに、何かを検索すると出てくるのはWikipediaにアマゾンに楽天と食べログやクックパッド、ニュースを見るのは新聞サイトではなく Yahoo!ニュース。インターネット上には、駅前にある店舗の数どころではない大量の情報があるはずなのに、検索結果には必ず強力な巨大サイトのページが入り込んでいて、ユーザーも結局「既知の慣れたサイト」に行く状況は、ファスト風土が指摘する状況と、多少なりとも共通する部分があるのかもしれません。

もしそうだとすると、企業のWeb担当者は、何を考えてどうアクションするべきなのでしょうか。おそらく1つの答が、「各サイトが独自の価値をしっかりと出していく」であり、それが進めば、検索エンジンやユーザーがその価値を評価するようになっていくのでしょう。

そのために重要で、意外とできていないのが「自社が顧客に提供する価値の再検討」ではないでしょうか。

次のページ御社が顧客に提供できる「価値」はたくさんあるはず

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安田 英久

株式会社インプレスビジネスメディア Web担当者Forum編集長

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