何かが足らない、、、きっとそれはディスカッション。

2010.01.05

仕事術

何かが足らない、、、きっとそれはディスカッション。

大川 耕平
株式会社スポルツ 代表取締役

不透明性が増す中で各ビジネスパーソンに求められるスキルや素養は答えを探すのではなく、創っていく勇気のような気がしてなりません。

ぼくは長年数多くの新事業プロジェクトの事務局的サポートをしてきていますが、どの企業も情報収集スピードはICTによって飛躍的に向上した事に対して企画(考える)粘着度は逆に総じて弱くなってきていると感じています。いや、弱くなっていると言うよりは企画粘着力を発揮するプロセスが確保できにくくなっているのかもしれません。

例えば
新商品の戦略をコンサルタントに依頼する。
堆く積み上げられた書類の束と繰り返されるインタビュー対応を経て提出されるアウトプット。それなりに的を得た方向性が示され、それなりに高価な報酬を支払うのだからとそこでの方向性は重要度が高くオーソライズされる。でも???。

また、ネット調査を依頼する。
受容性の確認のためにスケジュールぎりぎりまで設問を考え、クロス集計パターンに頭を捻り依頼。集計されたデータそのものを素読みしているような報告書で無理矢理結論を導く。なんとなく消化不良。

この2つのケースは多くの企業でみかけるパターンです。

ビジネスのスピードや効率といった面だけみれば、コンサルの起用、調査の調達は十分にセオリーにかなっているのだけれど、実際の次なる打ち手の推進力となるとどうでしょうか?

効率はいいけど何も変わらない、もしくはパッとしないし、なんとなく「やりきり感覚」が持てないまま忙しい毎日が続いている。ビジネスプロセスとしては先端・先進企業と同じはずなのに、、、、、。

いけなくはないはずなのに何かが足らない。

こんな時はほぼ100%近い確率で「ディスカッション」が不足しています。

各プロセスから次のプロセスに移行する際の徹底的なディスカッションがなされていないとプロジェクト推進力が弱まります。空気のような合意形成が機能したのは右肩上がり時代の懐かしい面影です。

全体プロセス目標スケジュールに併せて設計しその工程の中に外だしや調達する時間枠も用意してコントロールを試みるのですが、ディスカッションの工程を見落としているケースがとても多く見受けられます。ディスカッションはプロジェクトドライバーでもあることに着目してください。そして必ずディスカッション機会を中心(楔)にそえたスケジューリングを試みてください。

ここで提案です!

ビジネススキルを向上させ成果への貢献をしていきたいビジネスパーソンとして「ディスカッション・パートナー力」の強化を今年のテーマのひとつに加えてみてはどうでしょうか?

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大川 耕平

株式会社スポルツ 代表取締役

商品企画開発会社スポルツの代表です!新しいモノ・サービス・事業づくりのプロジェクトをデザインしていくことを天職だと思っています!

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