ザッポスが実践する「クラウド・ブランディング」戦略

画像: Phil Simon

2015.07.27

経営・マネジメント

ザッポスが実践する「クラウド・ブランディング」戦略

石塚 しのぶ
ダイナ・サーチ、インク 代表

いわゆる「ソーシャル・メディア」を通して、顧客が雲(クラウド)の中で自由に物申す時代、顧客が雲の中に入り、市場が見えなくなってしまった時代に、企業も雲の中に入り、顧客との対話を始めなければならない。今回は、アメリカの事例を紹介。

その狙いは、「ザッポス」という屋号やロゴではなく、「個」の顔の見える、人の血の通ったザッポスに惚れ込んでもらうことだ。顧客の「個」と社員の「個」がつながることこそ、ウェブ時代における唯一無二の差別化戦略だと、ザッポスは心得ているからである。

世の顧客の大多数が、クラウドの中で、知人、他人の差別なく、「ついたり、離れたり」を繰り返しながら縦横無尽に会話する中、企業がクラウド市場の中に入り、耳を傾けたり、意見を求めたり、自分の主張をしたり、時には、顧客と共に笑ったり、顧客と共に頭を悩ましたりすることが必須だ。ザッポスという会社が、企業という鎧を脱ぎ捨て、いかに社員の「個」を前面に押し出した戦略で頭角を表しているのか、その秘密については、拙著、『ザッポスの奇跡-アマゾンが屈した、ザッポスの新流通戦略とは』を参照していただきたい。

(初回2009年11月26日掲載)


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石塚 しのぶ

ダイナ・サーチ、インク 代表

ダイナ・サーチ、インク代表 https://www.dyna-search.com/jp/ 一般社団法人コア・バリュー経営協会理事 https://www.corevalue.or.jp/ 南カリフォルニア大学オペレーション・リサーチ学科修士課程修了。米国企業で経験を積んだのち、1982年に日米間のビジネス・コンサルティング会社、ダイナ・サーチ(Dyna-Search, Inc.)をカリフォルニア州ロサンゼルスに設立。米優良企業の研究を通し、日本企業の革新を支援してきた。アメリカのネット通販会社ザッポスや、規模ではなく偉大さを追求する中小企業群スモール・ジャイアンツなどの研究を踏まえ、生活者主体の時代に対応する経営革新手法として「コア・バリュー経営」を提唱。2009年以来、社員も顧客もハッピーで、生産性の高い会社を目指す志の高い経営者を対象に、コンサルティング・執筆・講演・リーダーシップ教育活動を精力的に行っている。主な著書に、『コア・バリュー・リーダーシップ』(PHPエディターズ・グループ)、『アメリカで「小さいのに偉大だ!」といわれる企業のシンプルで強い戦略』(PHP研究所)、『ザッポスの奇跡 改訂版 ~アマゾンが屈した史上最強の新経営戦略~』(廣済堂出版)、『未来企業は共に夢を見る ―コア・バリュー経営―』(東京図書出版)などがある。

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