『セックス回数が極端に少ない日本人』の真相とその行方。

2009.10.07

営業・マーケティング

『セックス回数が極端に少ない日本人』の真相とその行方。

中村 修治
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

ニッポンの性風俗産業の多様化は、世界でも屈指だと言われている。・・・にもかかわらず、日避妊具メーカーのデュレクス社の「セクシャル・ウェルビーイング・グローバル・サーベイ(性生活幸福度世界調査)」では、毎年、日本人の年間セックス回数は、極端に少ないと発表される。この矛盾の真相について考えてみた。

17世紀の江戸時代に遡る。


その頃の江戸は、人口100万人を突破し、世界最大の都市となが、幕府の役人(御家人・旗本など)と江戸造成の労働者などが集中。女性の極端に少ない都市だったらしい。男女比はなんと7対3。これを憂慮した幕府は、治安維持のために「遊郭」を設置。これに続けとばかりに、「岡場所」と呼ばれる違法風俗地帯が数多くできて行った。
その後、庶民向けの性風俗は、文化の成熟と共にさらに多様化。江戸時代270年という歴史のなかで、世界でも類をみない「性風俗」が発展していったらしい。

戦後日本の高度成長期も同じ。地方の農村部から若者が大量に流入、70年代まで、男女比はいっこうに改善されなかったので、性風俗は必要不可欠なものとなった。世界第2位の経済大国の労働者たちを慰撫する性風俗が花開いていったのだ。
性風俗が多様化するからこそ、優秀な男を大量に集めることができた=都市を飛躍的に発展させることができた。と言うわけだ。セックスが消費の対象になっていくのと正比例するように、都市は短期間に発展し、日本は「消費大国」の道を歩み続けたわけだ。
参考 DICE「東京の繁栄を支えた”性風俗”」より

「消費大国」の道を歩んでいる内の、性風俗の多様化は、それなりの効力がある。「別に、セックス(本番)をしなくてもいい」環境は、成長を支える論拠ともなる。

しかし、右肩上がり経済成長は、止まった。最近の若者が、ラブホテルにも、風俗にも行かず・・・セックスを貪らない傾向に走るのは、「消費大国」病への警鐘である気がする。右肩上がりを夢見ることができない世代にとって、「セックスは、コミュニケーションでもなく、快楽でもなく、リスクなのである」。そうなると、今後「性風俗大国・日本」は、「自慰大国・日本」の道を歩むことになる。

「セックス産業が日本のGDPを支えているんだ」なんて言うオヤジの説経は、そろそろ通用しなくなると思った方が良い。


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中村 修治

有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。 その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。

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