リーダーの条件(後)

2007.09.03

組織・人材

リーダーの条件(後)

寺西 隆行
(株)Z会

リーダーの条件(前)にて6つの条件をあげたものの、結局は1つでいいのではないか… 確かにこれさえあれば、自分はついていけると思う。 それは何? また、ミスリードしないように不可欠な素養とは?

こちらの記事の続きになりますので、よろしければ先の記事をお読みいただいてから、こちらに移ってくださいませ。

リーダーの条件として、以下の6つを挙げました。

A.人間関係構築能力(ex.思いやり;win-win関係構成能力)
B.人を巻き込む行動を行う、行える行動力
C.信念(価値観)
D.バランス感覚や時代感
E.目標を明確に告げられる表現力
F.決断力と自信

A~Cに「プライオリティーがない」という前提であれば、並行してD~Fのようなものが挙げられるのでは、と考えましたが、僕自身は、Cの

「信念」

が唯一絶対のリーダーの条件だと考えています。

信念があれば、人間関係構築能力を身に付けなければいけないことくらい当然のように考えるでしょう。
また、行動力が伴わない信念は(広い意味で)信念とは思えません。

信念があれば、バランス感覚や時代感を掴まないと、自分に従ってくれる者がいなくなることはわかるはずです。
そして、本当の意味で信念が強ければ、内に秘めているだけではなく、明文化し目標を立て、多くの人に分かってもらうことの大切さも理解できないことはないでしょう。

決断力と自信も、広い意味での「信念」には包含されることだと感じています。

以上より、いずれにも置き換えることができず、いずれの概念も包含してしまうものが「信念」じゃないでしょうか。
だからこそ、「信念」がリーダーに最も必要なものだと考えます。

さて、以上の議論であえて触れなかったことがあります。
それは「善か悪か」ということです。

昨日挙げた6つの事柄、あるいは今日の「信念」唯一絶対説、
リーダーが「善」のリーダーであっても「悪」のリーダーであっても成り立ちますよね!

では、他人に幸福をもたらす「善」のリーダーの条件は何でしょうか。
それは

「誠実さ」

この言葉につきます。

誠実さと信念を持った人に日本の国を引っ張っていってもらいたい。
Z会に勤務しながら、いろいろな若者に+αのものを与えていきたいですが、
その中でも特に、誠実さと信念を持ちあわせたリーダーを育てられるお手伝いができればいいな…と思っています。

いや、そこまで伝えきれなくてもいいのかもしれません。
最低限の譲れない線はこれですね。

「卑怯な人間になるな」

勉強法でも、卑怯なやり方(手を抜いて実力を伸ばそうとする方法)を求めるばかりの考え方)はまず失敗しますので、入試そのものが「卑怯になるな」というメッセージなのかもしれませんけど(ちょっと飛躍しすぎですが…)。

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リーダーシップ

寺西 隆行

寺西 隆行

(株)Z会

文部科学省広報戦略アドバイザー 経済産業省「未来の教室」教育・広報アドバイザー 三島市GIGAスクール推進アドバイザー 等

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